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ココロコネクト アスランダム下 (ファミ通文庫) 感想

ココロコネクト アスランダム下 (ファミ通文庫)ココロコネクト アスランダム下 (ファミ通文庫)
(2013/03/30)
庵田 定夏

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日々の積み重ねが絆という繋がりになる、お話


【簡略ネタバレストーリー】
 孤立空間へやってきた太一だったが、孤立空間で目が覚めると他の文研部員たちがいない。携帯は圏外なため、歩いて探しに行こうとした矢先に、永瀬と合流することができた。
 二人は学校の敷地外に稲葉たちが出て行ってしまったのではないかと思い、校門を目指すのだが、進んでいる感覚はあれど校門までたどり着けない。
 そんな二人は、同じく校門を目指していた渡瀬、瀬戸内、中山、石川の4人と出会う。4人は暗示によって孤立空間と現象についてすんなり受け入れている節があった。
 二人は4人と別れた後、校舎内である女子グループを見つけた。そこでは、グループの内誰かの存在感を忘れてしまう現象が起きていた。そこで、二人は孤立空間の人間全てに現象が起きていることを知る。
 次に校舎裏へ行くと、現実で欲望解放が怒っていた1年生グループを発見した。どうやら言い争いをしていたようだ。すると突然、言い争いをしていた二人が消えてしまった。太一と永瀬や、同じグループの少年たちも困惑してしまう。その現場を、大沢美咲を探していた雪菜も目撃する。太一と永瀬が雪菜と話そうとしたとき、校内放送で、生徒会長の香取譲二が全校生徒を体育館に招集した。
 消失者については保留とし、全員体育館へ向かった。そこには3年生を除いた100人程度の生徒たちが集まり、それら全員を救わなければならないことに重圧を感じ始めた太一。だが、そんな太一の元へ残りの文研部員が合流した。
 香取は持ち前のリーダーシップで生徒たちを安堵させ、生徒会を使って名簿の作成をすることにした。文研部員もその手伝いをすることとなる。
 名簿作成も終わると、雪菜が太一たちに話しかけてきた。曰く、美咲も欲望解放グループの消失者のように消えてしまったらしい。
 とりあえず雪菜の話しを聞こうと部室に来ると、雪菜に2番目が宿った。2番目が言うには、ふうせんかずらの到着は遅れるらしい。また、ここでの健康への心配はないことや、強制終了させられると、この世界から消えることを知らされる。しかし、3番目から強制終了の話が生徒たちにされていないので、文研部員がその話をすると、文研部員が危険だという。
 その後、各教室に振り分けられた生徒たちのもとへ、生徒会といっしょに説明に回った文研部員たち。これまで現象に遭っていたことは隠しながら、みんなを落ち着かせて言った。また、そのことを知っている雪菜には、口止めをしておいた。
 校内放送で、体育館へ食料を取りに行くと、瀬戸内と付き合っている城山のグループで諍いが起きたりした。
 その日は、教室や部室で就寝した。
 翌朝、稲葉は太一にだけ弱音をこぼしていた。
 その日の点呼の際に、何人かの生徒が強制終了されていることを知る。困惑する文研部員たちの元へ、後藤にとりついたふうせんかずらが現れた。
 そこで、強制終了が増えすぎると孤立空間が終わり、現実で生徒たち全員に記録抹消が生じる。そうならないためには、文研部が生徒たちをひとつにする必要があり、その時にふうせんかずらが何らかの仕掛けをするのだと言った。
 だから太一たちは経験者であるアドバンテージを活かして、全員に声をかけていった。
 しかし、香取は文研部が経験者であることを秘密にしていたことが気に食わなかった。
 太一たちが教室回りをしていると、再びどこかのグループの女の子たちが強制終了されてしまう。
 そこで文研部は、体育館に生徒を集めて、現象はそのうち終わるものだと説明した。しかし、強制終了を目の当たりにした生徒からの質問に答えることができず、決定打は得られなかった。
 しだいに、生徒間には生徒会側、文研部側という派閥が出来上がりつつあった。さらに、文研部はこの事件の首謀者だという噂が生徒会から流れつつあった。
 それを知った文研部は生徒会を探した。すると、挌技室というところで、生徒会は二人の生徒に殴り合いをさせていた。すると、二人の生徒は強制終了されてしまった。
 香取は強制終了を生還方法だと決めつけ、体育館で公表した。当然、文研部はそれを否定したが、全てを説明することはできずに、受け入れてもらえない。それどころか、文研部への猜疑が深まり、いきなり現れた3番目の言葉で、一気に文研部は生徒たちから敵視されるようになる。
 太一たちはめげずに、仲のよかった友達を尋ねるのだが、追い返されてしまう。雪菜にいたっては、会長について行っているところを見てしまった。
 太一と永瀬は、再び渡瀬たちに会いに行った。だが、そこで彼らは現象に見舞われてしまい、強制終了を起こそうとする。そこで行動を起こしたのは太一だった。
 太一は渡瀬に藤島との仲を取り持つことを約束し、石川にはダブルデートを企画した時の借りとして、自分を信じてもらうことに成功した。
 永瀬も、中山と瀬戸内に愛の力を語って、現象に負けないように促した。
 青木も千尋も円城寺も、ひとりひとりに語りかけるようにして、誤解を解いて行った。
 稲葉は、藤島に自分たちのかわりに香取の代わりとなってくれるように頼んだ。だが、断られてしまう。
 そして唯は雪菜に会いに行った。陸上部全員強制終了してしまい、憔悴しきっていた雪菜を、唯は叱咤激励した。
 すると、生徒たちは香取によって体育館へ招集された。そこで雪菜は強制終了を推奨する証人として壇上に立たされた。だが、彼女は唯からの励ましによって、この世界で戦っていく決意を表明したのだ。
 そんな雪菜に触発されたように、渡瀬も太一という友人の言葉を信じてこの世界で戦っていきたいといった。
 そこにきて、藤島も生徒会執行部という役割を脱して、一人の生徒として生徒たちに声をかけた。こんなのは林間学校のレクリエーションみたいなものだ。それに、この世界で信じられるものは友達しかいないのだと。
 藤島の声に、生徒たちは賛同していった。すると、香取も自分の非を認めた。彼はただ、生徒会長としてリーダーであるべきだという使命感から行動していただけだったのだ。
 すると、体育館の上部に亀裂が入った。まるで空間が割けているように。
 そこに現れたのはふうせんかずらだった。文研部はふうせんかずらから孤立空間の終わりと同時に、自分たちに記録抹消がなされるという宣告を受けた。そのことに憤る一同だったが、あっという間に意識が真っ白になった。
 太一たちは記録抹消により、これまであったはずの恋愛関係や友好関係などがなかったことにされていた。そんな中、太一は自室で見覚えのないノートと紙切れを見つけるのだが、その時は気にも留めなかった。
 一方、千尋と円城寺は自分のカバンに入れた覚えのないふうせんかずらの種が入っていたことに気付くと、円城寺の提案で種の出所を調べることにした。当たりをつけたのは近場の花屋。しかし臨時休業で話を聞くことはできなかった。
 その帰り道で、二人は太一の妹である莉奈と出会う。そこで莉奈はふうせんかずらの種の話を耳にする。莉奈が家に帰ると、太一の自室で、太一がノートに挟まっていたふうせんかずらの種を見つけたところを目撃する。
 太一は、莉奈が1年生コンビと出くわし、ふうせんかずらの種の話しをしていたことを知り、この身に覚えのない種の話しを学校で二人にしてみた。すると、二人も種を買ったりもらった覚えはないという。
 そこで、3人は他にもこの不思議な体験をしていないか聞いて回ったところ、永瀬に、文研部全員に聞くべきだと言われる。部室に集まった部員たちは、そこから永瀬も持っていたふうせんかずらの種を入れていた紙に書かれていた病院へ行ってみることにした。彼らは、何かを忘れている気がしたのだ。
 病院に行くと、なぜか永瀬と太一は抱き合うべきだと思ってしまう。それは人格入れ替わりが起きた時に、永瀬が死を宣告された場所だったからだ。
 二人はおぼろげながら、その場で過去に抱き合った記憶があることを思い出した。同時に、他の部員もある場所が脳裏に浮かんだ。
 青木と唯は、退行現象が起きた時のビルに行き、青木は唯に告白しなければならないと思い立ち、唯は唯で青木に思わず抱きついていた。
 稲葉と太一は感情伝導の時に訪れた山へやってきた。そこで太一と指が触れた稲葉は、太一への好意を思い出したのだった。
 永瀬は廃工場で、自らの意志を示すという決意を思い出した。
 千尋と円城寺は、陸上部のマラソン大会のコースを巡ることで、ふうせんかずらの存在をおぼろげながらに思い出した。
 その後、全員は部室に戻ってきた。その時、太一が持ってきたものは、修学旅行で買った、稲葉とおそろいのペンダントだった。もちろん、稲葉も同じものを持ってきていた。
 7人は全てを思い出したのだ。
 そこへ、ふうせんかずらが現れた。ふうせんかずらが言うには、3番目を出し抜いて、文研部と自分の記憶を保持するのは困難だったらしい。だから、一度記憶を失わせて、取り戻させる作戦に切り替えたらしい。文研部にそのことを伝えなかったのは、妙な不安感を与えず、かつ自分への憎悪で自分のことを印象付けるためだったようだ。
 ふうせんかずらは満足していた。不安定で不完全で、だけど素晴らしい人間の生き方を観察できたのだから。
 これが、ふうせんかずらと文研部の最後の別れとなった。
 時は過ぎ、太一たちは3年生となった。それでも、彼らのやることは変わらない。他愛無い日々を重ねて、友との絆を繋げていく。ただ、それだけのことだ。でも、それはとても意味のあることだ。







【感想】
 ついに本編が終わってしまいました。ですが、予想以上に長く続いたシリーズだったと思います。ランダムに何かが起こる、という制約の中であれだけ色々な仕掛けと人間模様が描かれていたことは、すごいことだと思います。
 今回に関しては、まあ予想通りの経過と結末、といったところでしょうか。特に驚きもなければ悲しみもない。最後にはちゃんとハッピーエンドが待っていました。
 なるほどなー、と思ったのは、ふうせんかずらの種が記憶復活のキーとして使われていたところくらいでしょうか。
 前回から上下巻構成で、規模が大きかったせいか、設定に説明不足な点が多かったように思えます。
 まず、強制終了と記録抹消がごちゃまぜに感じられた。
 ・強制終了=現象中に、現象対象者が不穏分子となるようなら、これを消す。記憶も消える。
 ・記録抹消=現象終了時に、現象に関する記録、記憶を消す。
 ということだと思うのですが、この二つの効果が重なる部分が多くて、どっちがどっちかこんがらがる時がありました。
 また、記憶を喪失した時、瀬戸内はヤンキーとして日々を過ごしていたことになっていましたが、記憶が戻ると清楚系に返り咲いていました。文研部の記憶が戻ると、それに応じるように周囲の環境も現象を受けていた時に巻き戻る意味がわかりませんでした。
 記憶喪失時の太一たちのいる世界は、記憶喪失前の世界と同一のはずなので、記憶が戻るくらいじゃ世界は変わらないと思いましたね。
 でもまあ、そう言う点に関してとやかく言うのは、この作品に関しては無粋なのでしょう。なにせ、テーマが心や友情、恋愛、絆といった抽象的であやふやな概念なのですから。だから、最終的にはみんなハッピィってことで良しとするべきなのです。
 今回は、いつも以上に恥ずかしい内容で、読んでて白けそうになるところもありました。ですが、そう言ったところも含めて、高校生らしさが醸されていて、さらにそんな彼らの信頼関係というものの素晴らしさを感じ取れたように思えます。
 次回作は未定なようですが、次回作も恥ずかしい成分多めな気がしてきますよ。
 とりあえずは、最終巻である短編集を楽しみにしておきます。




終章のタイトルが、受賞時の作品タイトルだったところに、著者の本懐を感じる


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  1. 2013/04/21(日) 11:56:36|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

かなり前の話ですがすいません(^_^;)
本当によかったですよね!!
高校生だからこその友情っていうかなんていうか…
見てて幸せになれるものってなかなかないですよ!
文章力なくてすいません…
感想素晴らしいです!まさしくそれです!
  1. 2013/07/27(土) 14:30:13 |
  2. URL |
  3. 名も無きココロコ読者 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

けっこう批判的で拙い感想ですが、そう言ってもらえると嬉しいです!
おっしゃるとおり、彼らの友情が泥臭くも綺麗に描かれていた物語だったと思います。
今回のようなシリアスな感じも好きですが、短編や日常パートのおちゃらけた話とかも好きな作品ですw
  1. 2013/07/27(土) 19:20:02 |
  2. URL |
  3. けーけんち #igTDXZTQ
  4. [ 編集 ]

いやいや、そこまでズバッと言える感想ってなかなか書ける人いないんですよね…(笑)
日常とかコメディーのパートと
シリアスパートのギャップも
個人的に好きですね(笑)
  1. 2013/07/27(土) 21:30:02 |
  2. URL |
  3. 名も無きココロコ読者 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

色々と魅力的なポイントがあった作品だったように思えます。
短編集と次回作が楽しみです!
  1. 2013/07/28(日) 10:08:00 |
  2. URL |
  3. けーけんち #igTDXZTQ
  4. [ 編集 ]

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