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空の境界 未来福音 (星海社文庫) 感想

空の境界 未来福音 (星海社文庫)空の境界 未来福音 (星海社文庫)
(2011/11/11)
奈須 きのこ

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未来を見据える人達の、お話

※色んな部分で私的見解による紹介や予測が書かれています。それらに関しては公式ではないので、そこのところご了承ください。

【簡略ネタバレストーリー】
○未来福音
 1998年8月3日、全寮制の礼園女学院に通う瀬尾静音は、親の経営する酒蔵の手伝いのために親に呼び戻された。友人のナオミちゃんからの励ましを胸に、彼女は街へ赴いて電車が来るまで街をぶらついていた。そこで彼女はあるおじさんを見つけ、おじさんに「このままだと死にますよ」というとんでもない言いがかりをつけたのだ。
 そこへやってきたのが黒桐幹也。彼は静音の言っていることが信じるに足るものだと考え、静音をふりほどいて先行くおじさんを追いかけた。しばらくすると、彼は静音の元へ帰って来た。おじさんは危うく車の爆発に巻き込まれるところだったのだ。静音は自分のことを信じてくれた幹也の気遣いが泣いてしまうほど嬉しくて、一目惚れのような気持ちを味わった。立ち話もなんだからと、二人は幹也が式を待つ予定だったアーネンエルベに入店した。
 時は遡り、あるホテルの落成式があった日のこと。建築に関わった橙子は式を連れてそのパーティに出席していた。そのパーティは残念ながら爆弾魔の爆弾によって無残な状況となるものの、死人は出て来なかった。そして式はその日に、爆弾魔と出会っていた。自分のことを見られたことに危機感を抱いた爆弾魔は、それから式のことを調べ、殺しにかかった。
 爆弾魔の名前は倉密メルカ。職業的爆弾魔であり、フリーエージェントである。彼の右目にはいつも未来が見えていた。左目に見える現実を右目に見える未来に向かって進める。彼の人生はそれだけだった。だが、そんな彼の未来視をもってしても、式を殺せなかった。理由は、彼の右目が式の死体を見ていなかったからだ。しかし彼は8月3日に、今度こそ式の死体を視た。
 アーネンエルベにやってきた幹也と静音は、彼女の未来視の話について話していた。その中で幹也は、式が爆弾魔に狙われていることを橙子に相談したときの、未来視の話を思い出していた。
 曰く、未来視には未来予測と未来測定の二通りある。未来予測は無意識に視界に納めている情報たちを統合することで未来を映像として予測するのだ。未来測定は予測とは違い、見える情報から未来を決定するのだ。静音の未来視は予測であり、倉密メルカの未来視は測定である。
 そんな未来予測のできる静音はそんな力で他人に干渉することに罪悪感と疎外感を感じていた。だから幹也は、そんな特別な事が出来るのだから、その行為を良い方向へ持って行くように努力しろという。それこそが、特別な能力を持つ者のハンデなのだと。
 8月3日、式は朝方に観布子の母という占い師を尋ねた。彼女こそ、情報がなくとも未来を見通せる、まさに未来視の能力者だった。式は未来視を使う人物がどういう人物なのかを知るために、彼女に会ったのだ。そして観布子の母は式に橋に気をつけろと助言した。そのすぐ後に、式は近くの橋で車の爆発事故に巻き込まれるのだが、川に飛び込むことで事なきを得た。それと同時に、この爆発を仕組んだ倉密メルカの居場所を見つける。
 式は倉密メルカのいるデパートの立体駐車場へやってきた。そこにはすでに倉密メルカの仕掛けた爆弾が、式を殺すために死角なく設置されていた。さらに倉密メルカはその駐車場にいて、式の死体を未来視している。そして彼が爆弾のスイッチを入れようとした時、式は倉密メルカの視ていた未来を殺した。
 未来予測は可能性を視る。しかし未来測定はあやふやな未来という概念をカタチにしている。カタチあるものには死がある。式に未来を殺された倉密メルカの右目は潰れ、その折に式に居場所がばれた。式は躊躇なく彼を殺すつもりだったのだが、彼を見た瞬間に殺すきが失せた。彼はまだ14歳の少年だったのだ。
 立体駐車場を後にした式は、アーネンエルベへやってきた。そこで店内に見えたのは、見知らぬ少女とお茶をしばいている幹也の姿だった。静音は式を視た瞬間に負けを悟り、その場で幹也とは別れて、実家へと帰省した。
 夏休み最終日。静音はナオミちゃんに夏休みの一幕を語った。そして彼女にそれは恋ではなく憧れだったのだとバッサリ切られた。静音自身もそうだと薄々気づいていた。そんな二人の会話に混ざって来た一人の転校生がいた。静音は彼女を未来視した途端、彼女に疑問を持った。もしかしたら彼女は、自分の思い人だったかもしれない人の妹ではないだろうか、と。

○未来福音 序
 瓶倉光溜は26歳になっていた。彼は12年前まで密倉メルカという名称で爆弾魔を職業としていた。しかし、彼はある人物との出会いで絵本作家となった。10年前は橙子が所有していたのであろうビルに事務所を構え、そこで作業するようにしていた。
 その日、彼は屋上で休憩した後に事務所へ戻った。するとそこには長い黒髪の少女がいた。少女の名前は黒桐未那。彼女は彼のファンであり、彼の事務所で出版された彼の絵本を読んでいた。
 彼と彼女の出会いは、瓶倉光溜が貸事務所の家賃を滞納していたことに起因する。貸事務所の債権者だったのはその土地の名代であり、式だった。彼女の計らいで、彼は彼女専属の興信所を兼業することとなった。その時に出会ったのが未那だ。
 その日、未那がやってきたのは興信所の仕事を彼に知らせるためだ。内容は、観布子の母という婆さんを立ち退きさせることだった。彼女は常に夜中の路地裏に居を構えている。未那は、彼に渡された資料から、観布子の母が未来視能力者だと知り、彼についていくことを決めた。瓶倉光溜は彼女の世話係である硯木秋隆にとがめられることを覚悟しながら、観布子の母を探した。
 彼女はほどなくして見つかった。彼は過去に彼女に会ったことがあった。彼女の衰えた姿に、ガッカリする彼だったのだが、彼女が今度は過去が視え始めたということに驚いた。
 未那は過去に両親がお世話になったことへの感謝を述べ、彼女の職業観を知ったことで、彼女の手助けをしたいと言い出した。そんな彼女のお願いを渋々聞くために、瓶倉光溜はとりあえず最難関である式の説得をしなければなくなったのだった。

 1996年1月。彼―両義織は夜道をぶらついていた。そんな夜道で出会ったのが、不幸を回避する方法を教えてくれると噂される観布子の母なる人物だった。適当な事を言うエセ占い師だと思っていた彼は、ジャンパーに忍ばせたナイフに手をやりながら彼女に占ってもらった。すると、彼女はどうやっても彼は死ぬのだと言った。
 それは彼が誰よりも知っていることで、誰も知らないことだった。彼女が本物だということを知った彼は彼女を殺す気が失せていた。
 彼女はしばらくの間彼の未来を視続けた。そして彼の未来に一言付け加えた。
 彼の夢は生き続けるのだと。
 その言葉を聞いた彼は上機嫌になると、占い師に別れを告げて家路を辿るのだった。


【感想】
 やっぱりらっきょは面白いですね。同人で出されたハードカバー版を読んだのが何年か前だったので、内容うろ覚えになってたせいか新鮮な気持ちで読むことができました。
 本編の唯一の続編ということで、本編のだいぶ先の未来が描かれていたことが嬉しいですね。きちんと二人は結ばれて、子どもも元気に育っている。なんとも嬉しいことです。
 未来は確定していないものだから、未来視といっても種類がある。ああ、なるほどなと思わされました。こういう形而上の事柄については、考えれば考えるほどドツボにはまるし、一人じゃ解決が視えないのでほっぽります。とりあえず、式が反則級の強さだったということです。
 そういった楽しみ以外もありました。たとえば、静音のクラスメイトが鮮花なんだろうなーと思っていたり、静音はおそらく月姫の瀬尾と関係あるだろうなーとか、倉密メルカって能力は違うけどDDDの火鉈の戦績表に名前載ってたな―とか、クロスオーバー的な要素を楽しむことができました。
 ラストの織の話も、本編で彼の思惑が予測でしか語られていなかったと思っていたので、彼が本当に式の未来を案じていたのだろうな、ということが伝わりました。
 




未那ちゃんマジ天使!



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