経験値がほしい

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大日本サムライガール 3 (星海社FICTIONS) 感想

大日本サムライガール 3 (星海社FICTIONS)大日本サムライガール 3 (星海社FICTIONS)
(2012/10/16)
至道 流星、まごまご 他

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頼りになる仲間が増える、お話



【簡略ネタバレストーリー】
 スティッチラインの復活の見込みが出てきたことで、波に乗るように日毬と千歳に音楽プロジェクトの話が回ってくる。
 さらに日毬の日本大志会の党員が膨れ上がったことから、党大会と開催することとなる。その開催場所で、日毬は集まった党員たちに本部運営のための隊員募集をかけることにした。その日毬の呼びかけに応えたのは佐々倉壮司という、大手IT企業や議員秘書の経験を持ち武者修行によって武道の心得もある超エリートの大男だけだった。
 壮司は早速翌日から本部であるひまりプロダクション横の部屋に泊まり込むようになり、さらには颯人が手の回らないプロダクションの仕事まで引き受ける有能っぷりを披露する。
 そんなところへ、公安を名乗る黒谷という男が訪れる。彼は荘司が議員秘書時代の頃から荘司をマークしていたという。颯人は黒谷から荘司がクーデターまがいの計画をしていたことや、任侠者ではないものの特A級のマークをされていることを知る。さらに、黒谷はそんな荘司が所属する日本大志会の監視のために時折訪問させてくれるように頼み、颯人は公安との情報交換の旨味や陰でコソコソと調べられるよりはマシだと判断し、黒谷の出入りを認めることとなった。ちなみに、荘司と黒谷は顔見知りであり、関係は良好だ。
 スティッチラインの借金返済を推し進める銀行がいた。そこで、一旦工場を売りに出して、資金を増やすことにした。そして、その工場売却資金を取り戻すためにも、新たなプロジェクトに乗り出す。
 それは、日毬プロデュースにより、スティッチラインの「Kagura」というブランド衣類の販売だった。そのために、蒼通が広報を取り仕切り、蒼通と日毬のネームバリューによってスポンサーを選び出し、さらには日毬のゴーストデザイナーとして一級品の職人も用意した。しかし、日毬は自分がプロデュースしたのだと宣伝するのだか、自分も服飾の勉強をするといいだした。結果、日毬のデザインは日に日に進歩していき、ゴーストデザイナーに褒められるまでとなった。
 だがそれが仇となり、過密スケジュールをこなし続けた日毬はインフルエンザで倒れてしまう。それも、ブランドお披露目ファッションショー間近のことだった。そこで、凪紗が日毬の影武者となってファッションショーに参加することとなった。結果、もちろん完璧に日毬を演じることはできなかったが、千歳や片桐杏奈たちのフォローもあって、無事に終えることができた。
 しかし、数日もすると影武者のことがばれてしまった。とはいえ、影武者を批判するような記事ではなく、むしろ凪紗の日毬をマネた口調が流行しており、好意的なものだった。そのため颯人は影武者のことを記者会見にて暴露した。
 暴露することで、颯人は凪紗もプロダクションに配属させようと考えた。そのためには人手が足りず、改めて由佳里を引き抜きにかかった。由佳里は颯人から解釈によってはプロポーズともとれる勧誘を受け、ひまりプロダクションに移籍することを決めた。さらに、凪紗も条件付きでプロダクションに所属してくれることとなり、壮司も正式にプロダクションの社員になった。この三人の歓迎会を催し、颯人は「ここがロドスだ、ここで跳べ!」という標語を掲げて、改めて父親を見返す大企業に育て上げることを決意するのだった。
 決意も新たにしたところで、営業先のプロデューサから、政治に関する討論番組のMCに日毬を起用させてくれという依頼が舞い込む。颯人は少し思い悩むのだったが、最終的にはそれを承諾した。
 
 


【感想】
 留まるところを知らない日毬の快進撃がすごいですね。
 党大会では壮司なんていう新しいトンデモキャラが出てきましたし。でも、日本大志会についてはそれだけで、党員が増えようともやっぱりまだまだメインはプロダクションの方なんですね。
 そのせいか、今回はやけに経済色といいますか、ブームが出来上がるまでの業界の裏側の手回しなどがわかりやすくて、企業怖い・・・って思いましたね。メディアって民衆の情報源みたいなところがありますから、そこが本気出して何かしようとしたら、民衆はうまい具合に操作されちゃうんですね。蒼通やべー。
 ですが、今回の最大の見せ場は由佳里の引き抜きシーンですね。何あの颯人の朴念仁っぷりは。至道さんの作品の主人公はこういうオトボケなキャラがばかりなので、まあ予想通りと言えばそうなんですが。そして、そんな颯人にプロポーズまがいの文句を言われた時の由佳里の可愛らしさと、颯人の朴念仁ぶりに落胆する時の可愛さ。つまり、由佳里は可愛い、ってことです。
 今回表紙の凪紗が活躍しましたね。これからはあまり露出のない条件でのタレント業をこなすらしいですが、とりあえず正式に所属になったことは驚きでした。
 次回は日毬にライバルが登場するらしいですがたぶん、政治番組で何か起こるんでしょうね。次回も楽しみです!








2巻では表紙を飾ったというのに、千歳の脇役感がハンパない
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  1. 2012/11/26(月) 19:38:32|
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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫) 感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫)
(2012/11/20)
渡 航

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目に見えることは目に見えないものに支えられている、というお話



【簡略ネタバレストーリー】
 夏休みも明けて文化祭が差し迫っていた。八幡のクラスでは海老名プロデュースの「星の王子さま」BL.verに決定し、八幡もキャスティングされそうだったのだが、戸塚のポカと平塚先生の策略により、文化祭実行委員会に選ばれてしまった。またクラスの女子実行委員は相模という新キャラ。彼女はスクールカースト上位ながらも、由比ヶ浜や三浦などのグループの下に位置していた。そんな彼女は、さらにらしくもなく自分から実行委員長になってしまう。
 文化祭が近づくことで、奉仕部は活動を文化祭終了まで休止しようとする。しかし、実際は夏休みのことで距離を測りかねているだけだ。
 そんな時に、相模から雪乃を実行委員の副委員長として補佐して欲しいという依頼が来て、雪乃はそれを承諾。結果、統率力のない相模はお飾りで、実質的に雪乃が実行委員会を動かしていくことになる。
 一方、八幡のクラスでは川崎が裁縫上手なことが判明したり、戸塚葉山のツートップが女子に持て囃されたりしていた。その葉山は有志としてバンドとして演奏する申し込みをしにやってきた。するとそこにいたのは雪ノ下春乃。彼女も吹奏楽部OGの有志として出演申請にきたのだった。さらにそのついでとばかりに、彼女は相模に実行委員はクラスの出し物も手伝うべきだと助言して、雪乃を煽る。するとその次の会議から実行委員の参加数は減って行った。
 そのため一人一人の負担が大きくなり、お人好しの葉山が手伝ったり、お手伝いのめぐり先輩や生徒会執行部や雪乃が無理をする羽目となった。そして、その無理がたたり、雪乃は体調を崩して学校を休んでしまう。
 八幡は由比ヶ浜を連れて雪乃のお見舞いへ向かう。そこで八幡は雪乃に方向転換を勧めるが拒否される。由比ヶ浜は弱っている雪乃の姿をみて、自分たちを頼って欲しいと伝える。雪乃も、これまでの由比ヶ浜との触れ合いを通して、彼女に少しだけ近寄ろうとして、八幡が家に帰った後も女の子二人で距離を縮めていた。
 翌日には雪乃も復活したものの、実行委員たちに覇気がない。そんな空気の中で、八幡は自ら実行委員会を貶す様な物言いをし、周囲の反感を買った。そんな八幡に自分たちの文化祭がけなされないようにと、実行委員たちは人が変わったように張り切りだした。八幡は自ら敵になって実行委員に発破をかけたが、春乃が雪乃にちょっかいを出すのも同じことかもしれないと思った。
 雪乃は、そんな自ら悪役を買って出た八幡に激励を受け、調子が戻り始める。暇な大学生の春乃もちょくちょく手伝いに来て、みんなで文化祭に向けて頑張っている空気ができあがる。それは、頑張ってなかった頃の空気を作った相模の否定にもつながるものだった。
 そして校内だけ参加の文化祭1日目。この日仕事が少なかった八幡はクラスの出し物の受付を担当することになった。そこへ、由比ヶ浜が差し入れを持ってやって来た。彼女は雪乃について、雪乃の方から歩み寄って来てくれるのを待つ、と宣告。そして、八幡に対しては、言外に自分から踏み込んでいくと宣言した。その言葉に、八幡は由比ヶ浜の気持ちに気付いていながらも、過去の苦い記憶から、それは都合のいい思い上がりだと否定してしまう。だけど、由比ヶ浜の人となりを知ってしまった八幡は、今度由比ヶ浜と出かける約束を交わすことで、彼女に近づこうとするのだった。
 学外の来場者もアリの文化祭2日目。小町に仕事をしている姿を見られたり、図らずも雪乃と文化祭デートっぽいことをしたりと、傍から見ると文化祭楽しんでるようにしか見えない八幡。
 しかし、そんな八幡や実行委員会にピンチがやってくる。最後の締めの挨拶をする相模が失踪してしまったのだ。誰からの連絡も繋がらず、目撃情報もない。それでも、文化祭実行委員長である彼女には参加してもらわなくてはならないため、締めまで時間稼ぎをすることに。その役を、葉山のバンドと、成長した雪乃のお願いから春乃、平塚先生、由比ヶ浜、めぐり先輩の即席バンドがになうことになる。そして、八幡はその間に相模を探しに行く。
 ぼっちとしての経験則と思慮深さ、それに材木座や川崎のアドバイスを頼りに、屋上にいた相模を見つける。遅れて、葉山や相模の友達も駆けつける。相模は委員長職に挫折し、それを誰かに励まして欲しいだけだった。しかし嫌われ者の八幡だけでは相模を励ませないし、意味がない。そこで彼はまたしてもヒールぶって相模を貶し始めた。そんな八幡を葉山が責めることで、慌てた相模は締めの挨拶に向かおうと心変りした。葉山は八幡の実力を認めながらも、悪役ぶってばかりいる態度に腹を立てていた。
 八幡がフィナーレ会場の体育館に戻ってくると、即席バンドのクライマックスだった。そこで見た彼女たちの姿は、八幡には眩しく見えた。
 来場者も去った後、八幡は平塚先生に悪役ぶっても先生は味方だという意味合いの言葉をもらう。
 雪乃と八幡のぎこちない関係は、たがいのうわべだけしか知らず、相手の実像を捉えていないからこそだった。しかし今回の件で、互いに弱さと強さをさらけ出すことで、本当の相手を理解する一歩を踏み出すことができた。まだ完全に理解はできないが、自分の知らない相手を受け入れることが、二人には出来るようになったのだった。



【感想】
 本当に八幡はひねくれてるな、と。まあ、そうさせたのは周囲であり八幡自身でもあるので、自業自得な感じもしますが、彼自身が今の状況を甘受してるのでどうしようもないのかなーと。
 それに負けず劣らず捻くれてる雪乃でしたが、今回の八幡のヒールっぷりから、助けられたところがありました。そのおかげか、彼女は敵視していた姉の春乃に対するアプローチが変わり、また一つ成長した印象がありました。最後の八幡に褒められて照れるゆきのんかわいいよ!
 そして、そんな雪乃の成長に一役買い、さらには八幡に踏み込んでいくことを決心した由比ヶ浜。今回は表舞台にはあまり出てきませんでしたが、雪乃のお見舞いと八幡への宣戦布告にライブと、要所要所で存在感を出してきてましたね。
 逆に、戸塚は演劇くらいしか出番なくて残念でした。材木座は論外ですわ。
 はまちもキャラが多くなってきたせいか、それに負けじと海老名さんとか葉山とか川崎とか、既存のキャラたちも個性を増してきてましたね。平塚先生も最後に教師らしい一面を見せてもらえました。相模は中高時代にこんなやついたなーって思い出させてくれました。めぐり先輩みたいな先輩欲しかった。
 ようやくと言っていいのか、ラブコメ臭くなってきました!次回もすごい楽しみです!
 星の王子さま、読み返してみようかな。








春乃さんマジ策士
  1. 2012/11/25(日) 21:33:36|
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マグダラで眠れII (電撃文庫) 感想

マグダラで眠れII (電撃文庫)マグダラで眠れII (電撃文庫)
(2012/10/10)
支倉凍砂

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塵も積もれば山となる、お話



【簡略ネタバレストーリー】
 ポースト検挙に貢献したウェランドとクースラは、報酬である貴重な研究資源のチェックをしていた。しかし、要求した物の中には手に入れられなかったものもあった。そのことを新しい統率者に申し出るも、却下される。さらには、最前線である二人がいる町が最前線でなくなることから、今のような設備を求めることができなくなった。そこで二人はなんとかして最前線へ行くために功績を挙げようとするが、なかなか認められるような功績をすぐには挙げることができない。
 そこへ、地元の職人の一人がダマスカス鋼という伝説の鉄鋼の精錬方法の手がかりを知っていると申し出てきた。
 クースラはそいつの指定した鍛冶屋へ赴き、そのカギはイリーネが握っていることを知らされる。しかし、イリーネはそのことを話そうとはしなかった。
 クースラに収穫はなかったが、ウェランドは別の筋から、ソペイテスという爺さんが情報を知っているという収穫があった。爺さんということでフェネシスに頼もうかと思ったのだが、予想以上に向いていなかったので、しかたなくクースラが向かう。すると、ソペイテスもまたイリーネが鍵を握ると言いだした。
 その後、イリーネは結局ダマスカス鋼の精錬方法を白状した。それは職人たちが寄り添い、自分たちにしかできない技術を組み合わせることで、ダマスカス鋼に近い金属を生み出した、というものだった。
 クースラ達はその方法によって、新たな最前線へ行くことができるようになり、ソペイテスの頼みから、イリーネも連れて行くこととなった。




【感想】
 面白くはあるんですが、なんだか1巻ほど面白くは感じませんでした。
 その理由は、たぶん展開の遅さなんだと思います。フェネシスとイチャコラというか彼女の育成に力が入れられていて、物語の内容やダマスカス鋼のことは2の次みたいな印象でした。
 でも、前回の騎士団の内部闘争みたいに、職人間にも軋轢や食い違いがあるところとかは見所だったと思います。
 とりあえず、フェネシスがかわいかったです。









ファンタジ-?
  1. 2012/11/25(日) 19:05:30|
  2. 電撃文庫
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好敵手オンリーワン3 (講談社ラノベ文庫) 感想

好敵手オンリーワン3 (講談社ラノベ文庫)好敵手オンリーワン3 (講談社ラノベ文庫)
(2012/11/02)
至道 流星

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3人だけの問題のはずが社会を巻き込み始める、お話



【簡略ネタバレストーリー】
 弥生の成功に負けないよう、一発逆転の策として専門学校を買い取ろうとする水貴。学校は負債を抱えるものの、安定した収益が見込める良い買い物なのだそうだ。そのためには1億円が必要となり、その資金として教会を担保に入れたり、カフェラジェールの社長から投資してもらったりすることで、なんとか1億円をかき集めることができた。
 一方で弥生は再び新たな事業に取り掛かった。それは葬儀事業だ。知り合いの住職に相談したりすることで、弥生は葬儀事業の相場を大きく下回る値段で葬儀を請け負う事業を始めた。そしてこれがなんと大当たりし、次から次へと注文が殺到した。そのせいか、夏休みが明けても弥生は学校には行かず24時間の電話対応に追われることとなった。
 それをくやしがった水貴は、早急に学校改革を行い、いらない部門は閉鎖して、収益の見込める部門の強化を図ろうとした。しかし、交代したばかりの経営者である水貴にたちして教師陣からの猜疑の目と、非難の声が上がる。そしてついには労働組合が立ちあげられ、水貴は思うように学校改革を進めることができなくなった。
 時を同じくして、順調と思えていた弥生の葬儀事業にも暗雲が立ち込める。それは、右翼団体による抗議活動だった。弥生の常識外の低価格の葬儀は、本来神聖であるはずの葬儀を侮辱し、金に目がくらんだだけの亡者だと非難の演説を桜月神社のまん前で行われた。当然、その演説は近所の人の注目の的となったのだった。


【感想】
 この作品はラブコメ分が多分に含まれていて、政治経済などのお堅い話が薄くなっていたのですが、ここにきてそういう話が盛り上がってまいりました!
 どちらかが挫折し、どちらかが成功する、をいたちごっこのように繰り返していた二人でしたが、今度は二人ともが社会という大きな壁の前で挫折させられます。二人の勝負ではどちらかに勝てばいいという構図でしたが、こうなっては負かす相手が増えてしまいました。この先、二人は事業を通じてどのように成長し、またどちらがコーイチローに選ばれるのか、どうにも気になります。願わくば、ハーレム√だけは選ばれませんように・・・。











今回、楓ちゃんの出番がなくてショボーン・・・。
  1. 2012/11/24(土) 16:31:44|
  2. 講談社ラノベ文庫
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マグダラで眠れ (電撃文庫) 感想

マグダラで眠れ (電撃文庫)マグダラで眠れ (電撃文庫)
(2012/07/10)
支倉 凍砂

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自分だけの夢を追い求める、お話



【簡略ネタバレストーリー】
 中世時代のような世界に、錬金術師と呼ばれる、鉄や鉱石を精錬してまだ見ぬ知識を得ることに人生を懸ける研究者がいた。そんな錬金術師の一人であるクースラは、聖人の骨を焼くことで投獄されていたが、ある理由で釈放された。その理由は、戦の最前線の町の工房で働くことだった。
 時に、クースラが暮らす国と、異民族と呼ばれる他国は戦争状態にある。その戦争の最前線には支援物資が多数送られ、研究にはもってこいの場所なのだ。そんなところへ、それほど名高くもないクースラと古なじみのウェランドが派遣された。前任者であるトーマスが暗殺されたからだ。死んでも構わず、それでいて優秀な錬金術師という選定に二人が選ばれた。町は騎士団によって統治されている。この世界では、騎士団が事実上最高権力者であり、次いで教会、そして町を取り仕切る組合によって構成されていた。この町の統治者である騎士団のポーストに挨拶を済ませた二人は早速工房へ向かい、そこで純正の鉄を発見し、トーマスの偉大さを知る。
 そんな二人の元へ、騎士団内の聖歌隊からお目付け役としてフェネシスという少女がやってくる。それを疎んだウェランドは、クースラにフェネシスの相手を任せて作業に励んだ。
 クースラはその後、組合へ挨拶に赴き、組合長代理のイリーネと出会う。
 クースラはフェネシスをからかいながら市場を下見し、銀の聖母像を見つけると、それをフェネシスにプレゼントした。
 その後、工房でトーマスが暗号にして残した記録を読んでいく内に、トーマスが何かに怯えていたことを知る。そのことをポーストに報告すると、それ以上の詮索を止めるように言われる。しかしウェランドとクースラはそれを無視して、作業を進めるのだが、それをフェネシスに見られ、騎士団に報告されてはマズイと感じ、こそこそと作業を進めようとした。だが、騎士団はそのことも見抜いていた。フェネシスはもともと異民族の出であり、頭には獣の耳が生えていた。それは異端の証であり、フェネシスといるだけで二人も異端扱いされ、フェネシストもども殺されることを知る。しかし、フェネシスは自分が死ぬことをよしとしていた。そうでなければ異民の自分は聖歌隊で受け入れてもらえないのだという。そんなフェネシスが、クースラにはとても愛しく思えた。クースラはオリハルコンという鉱石でできた剣で誰かを守ることが夢だった。錬金術師の夢はマグダラと呼ばれ、それを目指すのが錬金術師だ。クースラはその夢の守る対象としてフェネシスを選ぶことで、彼女とともに逃亡することにした。
 その逃亡の最中で、トーマスが誰に何故殺されたのか思い当たった。クースラが向かったのはポーストのところだった。そこでトーマスが実は懺悔していた、と鎌をかけた。ポーストは騎士団に内緒で裏金工作をしていたのだ。それがトーマスにバレたと思ったポーストはトーマスを殺した。しかし実際は、トーマスは裏金工作のことなど知らなかった。そして、そのことを知ったクースラを殺そうとするが、ポーストは返り討に遭う。 
 騎士団はポーストの悪事を暴いた報酬を、ウェランドとクースラに与えた。ウェランドは作業のために必要な珍しい鉱石を大量に注文し、クースラはフェネシスを注文したのだった。




【感想】
 支倉さんの作品は初読みだったんですけど、面白かったです。
 ファンタジー風の内容なのに、やけに現実的な話で、主人公の職業も研究者という地味設定。だけど、世界観に違和感がなくて、権力の構図がきちんと組み合わさっている所とかすごいと重石ました。
 また、キャラクターはダークな面が強い人達ばかりで、そんな中で一人だけ健気で実直なフェネシスの存在が眩しかったです。そんなフェネシスをからかうシーンとか、異民族のフェネシスが自分の悩みを吐露し、そこにクースラが惹かれてしまうところなんか最高でした。
 普通のラノベみたいに奇抜さはないですが、丁寧さと繊細さが素晴らしい作品だったと思います。












クースラが思春期のひねくれヤンキーみたい
  1. 2012/11/24(土) 16:05:17|
  2. 電撃文庫
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サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫) 感想

サクラダリセット6  BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)
(2011/11/30)
河野 裕

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自分のため、誰かのために行動をする、お話



【簡略ネタバレストーリー】
 学園祭で、智樹や皆実に背中を押されたケイと春埼は、自らの想いを語り合い、それでも二人一緒にいることを選択した。
 その帰り道、相麻からの伝言で、4つのお願いを聞くことになる二人。その頃の相麻はというと、浦地と索引さんと会談しており、相麻は管理局に捕らわれる。
 ケイと春埼は相麻のお願いとして、道路わきの掃除をしていると、能力の暴走による事故が起きた。次の相麻の指示に従ってスーパーへ買い出しに出かけた。そこで偶然宇川と出会い、またしてもなんらかの能力の暴走に襲われた。それらはすべて浦地の時間を巻き戻す能力によって、能力者が能力を最初に発現する時間まで巻き戻されたことで起こっていた。ケイはそのことを非通知くんからの情報から推測した。なぜそのような事件を起こすのか。それは、浦地が能力の暴走を管理局に危険視させることで、能力自体を失くさせようとしているからだ。
 そもそも管理局の出来上がりは、3人の能力者から創設された。一人は魔女、そしてもう二人が、世界中の人から特定の記憶を消しされる能力、指定したものを失わない能力。この二つの能力を駆使して、咲良田という範囲内でなら能力の記憶を失わないよう、境界線を設置した。そしてこの二人の子供こそが浦地であり、この二人の能力を永続させるために必要だったのが、加賀谷の能力だった。
 ケイは夢の世界の相麻に相談することで情報収集をしようとしたが、チルチルとミチルに相麻は加賀谷によって止められていた。
 ケイは浦地が宇川を使って能力の暴走の危険度を跳ねあげようとしていることを推理し、村瀬に頼んで宇川を探し始めた。結果、宇川は見つかったのだが、宇川は津島に説得され、能力の暴走に見せかけて能力を使用した。宇川のような危険な能力が暴走したように見せかけたことで、管理局は境界線を閉じることが決定するだろう。これが浦地の狙い。聖なる再生、サグラダリセット、と彼は呼んだ。
 どうしようもなくなったケイは家に帰った。そこへ相麻が尋ねてくる。相麻は浦地がどうしてこんな計画をしたのか話した。浦地は能力によって父親を止めたことに罪悪感を抱く加賀谷を見て、能力は必要ないものだ、こんなのがあるから悲しむ人がいるのだ、と考えた。さらに相麻は、なぜ自分が死んだのかを話した。それは、索引さんの能力から逃れるためだ。浦地の計画を阻止しようとしたのは2年前の相麻だ。だが、ここにいる相麻はスワンプマン。だから、ここにいる相麻は相麻でありながら相麻ではない。
 一方で、ケイの心配をしていた春埼の元へ、岡絵里と浦地が現れる。浦地は春埼をケイと出会う前の時間に戻し、岡絵里に能力の使い方を忘れさせるように指示して帰って行った。浦地はそれがケイに勝つ方法だというが、岡絵里はすでにケイに助けてくれと懇願されていた。敵に助けを求められる、これ以上に勝利の証はないだろう。
 相麻は話を終えると帰って行った。その頃、浦地は加賀谷を引き連れて両親が止まっている部屋へ赴き、両親にかかった能力を解除した。
 その瞬間、ケイは能力がなくなった世界のつじつま合わせをした世界の記憶と、これまでの能力があった世界の記憶が混濁し、混乱したが、なんとか持ち直す。そして、リセットをすべく、彼は春埼のもとへ向かった。


【感想】
 演劇でうまく笑えなかった春埼が、ケイの告白を受けて笑顔を身につけたところは感慨深いものがありました。表紙の春埼の笑顔がそことつながり、とてもいい表紙になっていたとも思います。
 クライマックスらしく、大盛り上がりの内容でした。相麻の死んだ理由もようやく明かされて、とても胸の痛くなる内容でした。しかし、彼女は本当にスワンプマンなのでしょうか。智樹の能力が届いているのかどうかがカギになりそうな気が。それに浦地と加賀谷の関係が予想以上に深刻なもので、驚きました。次で終わるのは残念ですが、最高潮のままで有終の美を飾って欲しいですね。










本当のタイトルの意味を知ることができてスッキリ!
  1. 2012/11/24(土) 15:27:14|
  2. 角川スニーカー文庫
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文章がおかしな点が多々あるとは思いますが、勢いだけで書いているので見逃してください。

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