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サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫) 感想

サクラダリセット5  ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
(2011/04/28)
河野 裕

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正しい幸せを探る、お話



【ネタバレストーリー】
 ケイは、夢の中で咲良田をそっくり作りだす能力者、片桐穂乃歌を利用して、相麻を咲良田の外に連れ出したら相麻が普通の女の子に戻れるのかを検証しようとして、その能力者の情報と接触の許可を奉仕クラブとして申し入れた。対応してくれたのは索引さんという、言葉に映る色から感情や嘘を見分けられる管理局員から情報と二日間だけ夢に入る許可を得る。代わりに、夢の世界が現実世界とどう違うのかという調査を頼まれる。
 ケイと春埼は夢に入る前に、セーブをしたり学園祭の演劇の練習をしたりしていた。そこへ、野ノ尾が現れる。彼女は相麻から、夢の中には野ノ尾が会いたいと思っている人物、猫屋敷のおじいさんに会えると知らされて、自分も夢に入りたいと申し出た。ついでに相麻からの、NO.407のシナリオを読め、という伝言を受け取る。
 管理局の許可を得た3人は、片桐穂乃歌の能力の範囲内にはいり、眠りに就くことで彼女の夢の中へ入った。
 野ノ尾は早速別行動でお爺さんを探しに行ってしまったが。ケイと春埼の前に、ミチルと名乗る少女が現れて、この世界にはチルチルという神がいると教えてくれる。
 ミチルと別れた二人は待ちに出て、夢の世界には咲良田を取り囲むように白い靄が取り巻いているということと、現実の街並みとは上下左右が反転していることを感じ取る。
 一方で、相麻も夢に入っており、チルチルと会話を交わすことで、チルチルの未来を視ていた。彼女は会話をした相手の未来しか視れないのだ。
 街をうろついていたケイたちは、宇川沙々音と出会い、彼女も夢の調査をしていて、彼女が正しくないと判断した場合、彼女の生物以外を自由に操る力で夢の世界を破壊することを知らされる。
 宇川と別れた二人は夕食を食べていた。そこへチルチルから電話がかかり、夜中だからという理由で夢の中のケイの自室へ転送される。その理由は、窓の外を闊歩するモンスターだった。モンスターは街を次々と呑みこんでいった。それを見届けたケイは夢の中で眠りにつき、現実で目を覚ました。その日、野ノ尾はお爺さんに会えなかったという。
 翌日も夢に入ると、すぐにチルチルから電話が入る。彼はお爺さんの存在を知っていて、さらにチルチルが許可しなければお爺さんには会えないから、その許可と、お爺さんのいる場所を教えられる。さらに、お爺さんの能力はシナリオの写本を作ることだと教えられたケイは、相麻の伝言に関係があると思い、3人でチルチルに指定された猫屋敷へ向かった。
 しかし猫屋敷へ向かっているのはケイたちだけでなく、管理局の浦地と索引さん、加賀谷、そして宇川も向かっていた。
 一足先に猫屋敷についた3人は、お爺さんのシナリオの写本は時系列を問わず真実を書きだす能力だと教えられる。野ノ尾はそのままお爺さんと会話を続け、ケイと春埼はNO.407の写本を探しだした。しかし写本は見つからず、さらにそこで浦地たちと鉢合わせる。お爺さんはその能力から管理局の協力者になっていたのだ。その場は見逃してもらえたケイだったが、浦地はケイがなぜここにいたのか、そしてケイの目的を知ろうとするようになる。
 一方で、宇川は夢の世界がまやかしに過ぎず、そんなのは正しくないとして夢の世界の人工物をすべて消し去ってしまった。浦地たちは、収集した出来事をメモして、加賀谷の触ったものを変化させない能力で、リセットされてもメモを元に戻せないようにしてから、現実へ戻った。
 ケイは改めて白い靄と左右反転の理由を推理し、本当の夢の咲良田を白い靄の向こうに見出した。そこでチルチルによってケイと春埼は別れさせられて、ケイにはなぜこのような世界になったのかが語られた。それは、片桐穂乃歌は元々夢の世界の神様であり、夢に迷い込んだ人の願いを叶えて満足を得ていた。それだけが、現実では生きられなくなった彼女の他者との繋がりを実感できるものだった。しかし、猫屋敷のお爺さんには願いを叶えさせてはもらえずに、自分の存在の否定をしてしまい、彼女は自分をミチルと思い込むようになる。神ではなくなった彼女は、自分を襲うモンスターと偽物の神のチルチルを作り出し、偽物の他者と繋がり続けられる自分だけの楽園を作り出した。それを聞いたケイは、彼女に他者とのつながりを持たせる代わりに、相麻のシミュレーションと、シナリオをもらうことを要求し、受諾させた。シナリオには、咲良田が出来上がった過程が描かれていた。
 一方で春埼は、相麻を救おうとするケイを助けたい気持ちと、ケイに自分だけを見ていてほしい気持ちとの相対を、チルチルに突き付けられる。春埼はリセットも越えてケイに必要となる人物を目指すと言って、チルチルを退ける。
 一方で、野ノ尾はお爺さんがもう現実で生きられないことを知らされる。
 3人が現実に戻ると、片桐穂乃歌は能力の使用を止めそうになって、死にかけていた。そして、ケイと春埼はリセットをした。
 リセット後の未来で、ケイはミチルの友達になろうとした。逆にチルチルはミチルを突き放した。その頃、野ノ尾はお爺さんに頼みごととして、ミチルの友人になって欲しいと頼んだ。チルチルによってモンスターと対峙させられたケイとミチルは逃げ回っていたのだが、突然ケイがミチルを突き放した。彼女は誰からも必要とされなくなったのだと思ったが、そこでお爺さんという他者との繋がりを得た。それによって、再び彼女は神に戻った。
 その後、ケイは夢で相麻と出会い、相麻が咲良田の外へ出たくないことを知らされて、彼女を外に連れ出すことを断念する。また、今回ケイにシナリオを読ませるために、春に野ノ尾と出会わせていたのだとも言った。
 一方で、現実に戻っていた浦地へ相麻から電話が入る。それは、管理局との交渉と、ケイを調べることで自分を調べようとするのをやめさせるためだ。彼女は2代目魔女と名乗り、交渉させるために、浦地が咲良田自体のリセットを企んでいる事を知っていると言う。そして、三日後までに結論を出しておけと言って、電話を切った。




【感想】
 今回もまた素晴らしく綺麗な物語でした。
 この作者の、ワンハンドエデンや幸せの青い鳥などといった、比喩やモチーフを使った表現が本当に好きです。
 春埼がせっかく自分の進もうと思える道を見つけることができたのに、それをリセットせざるを得なかったところのジレンマがなんとも云えなかったですね。その代わり、相麻と春埼がライバル認定し合う結果となったので、これはこれで面白いかも。
 とはいえ、何といっても今回の主役は野ノ尾でしょう。
 なに、これ。超かわいいんだけど。1巻の時点で十分だったのに、短編はさんで今回の話しが来ると、もうたまりませんね。お爺さんにだけは積極的になる彼女がとても健気でした。
 これまでに、ケイが管理局にマークされる原因となった事件らしいのは、3巻の事件っぽいですが、あれには春川が関わってないので、それ以外にもあるのでしょうか。
 次回は管理局の出来上がりが描かれそうなので、相麻の目的と管理局の動きがどう絡み合うのか楽しみです。













村瀬がもう便利道具状態に…
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  1. 2012/10/27(土) 23:01:15|
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アクセル・ワールド〈4〉蒼空への飛翔 (電撃文庫) 感想

アクセル・ワールド〈4〉蒼空への飛翔 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈4〉蒼空への飛翔 (電撃文庫)
(2010/02/10)
川原 礫

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仲直り、のお話



【ネタバレストーリー】
 チユリの介入により、回復した能美がタクムを瀕死状態に追い込む。それを見ていたハルユキは、何かに突き動かされるように無我夢中で能美に挑みかかり、能美を圧倒するも、時間切れとなる。
 バトル終了後、ハルユキはタクムに心意システムのことを告白する。そして、タクムも心意を会得するために、クロムディザスターの件で借りのある由仁子に、心意の指導を申し込む。
 心意の指導として、赤のレギオンの拠点らしき喫茶店に呼ばれた二人は、そこで心意の種類や特性を聞かされる。
 タクムはその場で特訓をすることになったが、ハルユキは赤のレギオンの一員であるブラッド・レパードと名乗るメイドに連れられて、爆走バイクを駆使しながら秋葉原へと赴く。
 アキバでは、コロシアムのような場所があり、そこに能美のようにマッチングリストに名前が現れない者が現れるらしい。
 二人はそいつをおびき寄せるべく、コロシアムに登録し、そいつが対戦を申し込みやすいようにした。
 するとそいつは現れ、対戦の結果、勝利した。そして、加速世界のダメージが現実世界に引き継がれている間を狙って、リアル割れを狙った。ハルユキはその人物らしき人を見つけるが、見失ってしまう。
 その一方で、能美とチユリはタッグを組んで徐々にレベルを上げていた。
 やきもきするハルユキだったが、見逃してしまった男の動作を思い出しながら、どうにか細工を見破ろうとしていた。そこで、ブレイン・インプラントチップというデバイスに行き着く。それは脳にチップを埋め込み、ニューロリンカーと遜色ない機能を果たすものだった。
 その推論を能美に叩きつけたハルユキは、能美との最終決戦に臨むこととなる。
 無制限中立フィールドでサドンデスマッチをすることとなったのだが、そこには能美の協力者が待ち伏せており、ハルユキはその協力者によって身動きを封じられてしまう。
 タクムは仕方なく、特訓の成果である心意によって、自らの装備を剣に変換し、能美に挑むも、チユリを人質に取られてしまい、返り討に遭う。
 そんな能美に憤ったハルユキは、敵の攻撃から逃れて能美に襲いかかるが、危うくやられそうになる。
 そこへ助けにやってきたのが、黒雪姫だった。彼女はチユリからの連絡で、仮想世界の中の沖縄から東京までを移動してきたのだ。
 そんな黒雪姫は協力者と対峙することとなり、改めてハルユキと能美との一騎打ちとなった。
 タクムとの対戦でダメージが蓄積されていた能美はチユリによって回復をされた。しかし、その時ハルユキの元へ翼が戻って来たのだ。チユリの能力は、回復ではなく復元だった。だから、チユリはハルユキの翼を奪う以前の能美に戻すことで、ハルユキは翼を取り戻したのだった。
 翼を取り戻したハルユキは能美との勝負に勝利した。しかし、協力者は惜しくも取り逃がしてしまう。
 その後、黒雪姫のご褒美で一悶着あったり、ハルユキの容疑を黒雪姫の改竄によって解決したりした。
 ハルユキは校内で偶然能美と出会うのだが、能美はブレインバーストに関する記憶を失っていた。それがどういう仕組みなのかは、推論の域を出ないことだった。
 ハルユキは、ゲイルスラスターを変換するため、スカイレイカーと現実で落ち合うことにした。その場所に黒雪姫を連れて。黒雪姫と彼女は互いにそっけない態度をとっていたのだが、黒雪姫からもう一度レギオンへ戻って欲しいという呼びかけをきっかけに、二人は仲直りを果たすのだった。



【感想】
能美のクズっぷりがまるで嘘のように浄化されたラストが衝撃的でした。アニメだとより顕著に表れてます。
そして何時間もかけて日本横断してきた先輩パネエすわ。
それにしても、今回だけでグッと味方が増えましたね。スカイレイカーにチユリも本格的系に黒のレギオン入りですね。ただ、それ以上に敵の強さや謎が深まってきていて、この後のハルユキたちだけでなく、加速世界自体がどのような展開を見せていくのか楽しみです。












クール系メイドさんの恥ずかしがってる姿をいつか拝んでみたい
  1. 2012/10/22(月) 19:38:43|
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ココロコネクト アスランダム 上 (ファミ通文庫) 感想

ココロコネクト アスランダム 上 (ファミ通文庫)ココロコネクト アスランダム 上 (ファミ通文庫)
(2012/09/29)
庵田定夏

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「絆」とは「絆し」とも読める、というお話



【ネタバレストーリー】
 ふうせんかずらの終結宣言から4ヵ月経った2月の下旬、何事もなく日々を過ごしていた文研部。しかし、現象は彼らを放しはしなかった。
 突然、太一たちの友人である雪菜が文研部を怖がり始めた。同時に、文研部の2年生だけ、短時間だけ周りの学生の声が聞こえなくなったり、互いの名前を度忘れする現象が起き始める。
 そのことに疑問を持ちつつも、5人は楽観視していた。
 だが、そこへ「3番目」なる存在が現れる。3番目は、5人に何をするでもなく、ただ5人を見に来ただけだと言って、去ってしまった。
 そこで、5人は自分たちに再び現象が起きているのだと結論付けるも、どんな現象なのかは謎のまま。
 「3番目」の存在を知り、緊張する5人の家族は、彼らの様子の変化に気付く。幾度となく現象に見舞われた彼らの様子の変化を、家族たちは毎回気付きながらも心配していたのだ。
そんな家族たちの心配を気にも留めず、5人は現象の究明に取り掛かろうとした矢先に、生徒会長に呼び出された。
 会長は藤島の助言から、校内で噂されていることが文研部に関係あるのではないかと疑っていたのだ。もちろん、稲葉を代表に据え、彼らは知らんふりを決め込む。
 周りから怪しまれている事を知り、5人は現象究明のために千尋と円城寺の助けも借りることとなる。
 さしあたり、怪しい雪菜へと接触を何度となく試みた結果、雪菜と大沢を含む陸上部5人の間で人格入れ替わりが起きている事を知る。
 また、1年コンビの報告から、1年の特定のグループでは欲望解放が起きている事を知った。
どうなっているのか全く把握できない5人の前に、平田涼子に乗り移った「2番目」が、3番目が文研部に現象を起こしているわけではない、とだけ知らせ、去って行った。
 その直後、今度はふうせんかずらがやってきて、今回の説明を始める。
 今回、5人に現象が起きていないことは確実。だが、これまでの現象の後始末として、現象に関わった記憶を5人から消そうとしている。これを「記録抹消」と命名。だから5人は互いの名前を度忘れしそうになる。本来は現象終了と共に起きることなのだが、幾度となく現象に見まわれたため、抹消の速度が遅れている。そして、周囲に起きている現象はふうせんかずらの仕業ではなく、3番目達の仕業であり、意図は謎。それが気に入らないふうせんかずらは、文研部に協力を申し入れ、これを承諾。
 ならば、経験者である5人が直接周囲を助けようとするのだが、その場合や社会的に怪しく思われる行動をした場合は、現象に関わる記憶どころか、知己に関する記憶もなくなる「強制終了」が行われると言われ、手が出ない。しかし、現象は通常1,2週間で終わると言われる。
 それでも、周囲の力になろうとする5人は、1年コンビにも事情を話し、報告を待つことにする。同時に、自分たちの記憶保持策の検討も行う。
 唯を中心とした説得の甲斐あってか、陸上部の5人は文研部に事情を話してくれる。
 一方で、永瀬の母親と太一の妹が、互いの家族の異変の情報共有を始める。
 5人はなんとか平静に現象を受け入れるように陸上部に話すのだったが、大沢に入れ替わりが起こり、彼女がバイセクシャルであることが雪菜に知られてしまう。これにより、大沢に「強制終了」が起こる。さらには、欲望解放のグループも周囲から浮き始める。彼、彼女たちは現象の怖さから授業もサボリがちになる。それに7人は必至で付き添う。
 それを聞き届けた生徒会長に再び呼び出されるも、白を切り、敵扱いされることとなる。
 また、クラスでもその話題でもちきりとなり、7人は関係があるのではないかと怪しまれてしまう。
 そんな時、5人の前にふうせんかずらが訪れる。
 3番目は、学校のみに現象を起こさせているのだが、それは何かをやるための実験なのだという。さらに、文研部に聞こえなかった周囲の声は、その実験に関する噂話だった。結果、学生たちは現象自体に疑問は持っておらず、現象が起きた者たちの様子だけがおかしいと思っているのだと知る。
 しかし、5人がそれに気付くのは遅く、気付いた時には、山星高校の学生全員が消え去っていた。
 そのことについて、ふうせんかずらから説明が入る。文研部と関わった人達の「記憶抹消」も行うためには、時間と空間が必要だった。そこで、「孤立空間」なる学校を模した空間を作り、そこで記憶抹消をすることにした。そのついでに、現象を学生に仕掛けて楽しもうとしているのだと。このことを知った5人は、あまりの規模の大きさに、手に負えないと判断し、帰宅する。
 その頃、虫の知らせを感じたかのように、伊織の母親と太一の妹が山星高校を訪れる。そこで1年コンビと出会い、「記録抹消」対策の「何か」を太一に渡して欲しいと言われる。
 学校にやって来た二人を見つけたふうせんかずらは、太一の妹にだけ、これまで5人に起きた現象の詳細を脳に叩きこんだ。
 すると、妹は太一を学校に呼び出し、太一に思いの丈をぶつける。彼が何をなそうと、その結果彼がどうなろうと、決して自分は彼を忘れはしない、と。その言葉を聞いた太一は、孤立空間へ学生たちを救いに行こうとする。 そんな兄妹の素晴らしいひと時を盗み見していた残りの4人も、一度帰宅し、家族と語り合う。
 そして再び学校へ訪れ、自分たちを救うためには、世界も救うことと同義だと主張し、ふうせんかずらに孤立空間へ案内するように伝える。そこへは、もちろん1年生コンビもやってくる。
 そして7人は孤立空間へ向かうのだった。
 他方、太一の家では、妹が1年コンビに託された「何か」を、太一の鞄のなかにあったノートに挟むのだった。



【感想】
 スケールでかっくなりすぎですよ。
 前回あとがきで、劇場版みたいな規模で描く、と言われていましたが、確かにそれくらい壮大な話になってきました。
 それだけに、今回は専門用語がたくさん出来ましたし、それに関する説明も結構細かいものになっていて、ちょっとごちゃごちゃしてました。ですが、それだけに伏線の数やめまぐるしい展開の数々が楽しめました。
 これまでは5人の間だけで片付けてきた現象ですが、これに初めて家族や友人が関わりました。5人はそんな知人たちとの繋がりを守るためにも、これまで闘ってきましたが、それは同時に彼らを縛るものでもありました。今回はそれが特に顕著で、周囲から向けられる奇異の視線は彼らを苦しめています。本来は大事な繋がりであるはずの「絆」が、「絆し」となって彼らを苦しめるのです。
 ですが、それが悪いことばかりではありません。太一の妹の主張を筆頭に、青木の姉の心遣い、稲葉の兄のアドバイス、伊織の母親の心配、唯の母親と妹の気遣い、こういった他者からの温かな繋がりが、彼らの決心に火をつけたのです。この繋がりなくして、彼らはここまでやってくることはできなかったでしょう。
 そして、背中を押されながら、彼らは現象へと立ち向かうのです。
 次回は後編ということで、盛り上がりの真っただ中である今回の引きを、どのように盛り立てていくのか、大変楽しみです。
 さらには、記録抹消対策の「何か」があるということは、記憶抹消されること確定なので、「何か」の正体や、その記録抹消された後の物語がとても楽しみです!



















 前半のリア充パートは本当に心臓に悪かったわ
  1. 2012/10/10(水) 16:45:15|
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バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫) 感想

バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)
(2012/09/29)
井上堅二

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バカだけどハートウォーミングな、お話



【ネタバレストーリー】
○僕と兄さんと謎の抱き枕
受験を控えた久保弟は、学校見学に文月学園を選択。その真意は、兄の部屋から見つかった明久グッズによるゲイ疑惑を見定めるためだ。同じクラスでムッツリーニの妹でもある陽向と共に、文月学園へ向かう。そこで、翔子や瑞希といった美人を目撃しながら、なぜこの人たちを選ばないのかと、謎は深まる。そこで明久が所属するFクラスの見学へ赴く。しかし、明久はおらず、周囲から話を伺ったところ、バカだという情報くらいしか得られない。それでも聞き込みを続ける久保弟は、陽向が常夏コンビに絡まれていそうな現場に出くわす。怖くて躊躇する彼だったが、意を決して仲裁に入った。その時、頭上から明久がやってきて、常夏コンビにつっかかった。
しかし話を聞いてみると、明久の話をしながら講義に行こうとする二人を陽向が引きとめていただけらしい。陽向は久保弟の目的が明久だと知っていたから、二人に話を聞こうとしたのだと。
その場はなんとか荒事もなく片付き、久保弟は、知らない人でも助けようとする明久に敬服しそうになるのだが、秀吉とデートをした、という事実を知って、やはりダメなひとだと判断し、兄の性癖改善に力を入れるのだった。


○僕と雄二と危ない黒魔術
明久の家でゲームをしていた明久と雄二は、雄二が翔子から没収した黒魔術の本を読んでしまい、翌日になると互いの身体が入れ替わってしまっていた。
それに気付いた二人は元に戻ろうとするのだが、お昼になると瑞希の手料理を食さなくてはならない明久は、入れ替わりを拒否する。
それでも無理やり入れ替わろうとする雄二は、玉野と入れ替わってしまい、明久の身体を手に入れた玉野は、アキちゃんの写真を撮ろうと逃走する。
それを追い駆ける明久は、行く先々で、瑞希や美波と入れ替わり、果ては清水に捕まり美波の身体で着せ替えさせられてしまう。
他にも、ムッツリーニと愛子が入れ替わったり、雄二の身体にいる姫路をたぶらかした玉野によるBL撮影会などが勃発。
その撮影会へ清水に連れられた明久は、なんとかして雄二の身体を乗っ取りつつも、自分の身体を保護しようとする。しかし、場は混沌としてきて収拾がつかない。
そこへ秀吉がやって来て、黒魔術の本に書かれていた解除法を使用して、場を収めたのだった。


○僕と未来と召喚獣
またしても学園長の実験によって、召喚獣が今度は未来の自分になるというフィールドが作られた。進路に悩む面々はこれを活用しようとする。
明久は意外とまともになっているが、瑞希や美波の質問攻めに耐えられずアウト。ムッツリーニはエロ方面に進まず、政治ジャーナリストになった自分を認めずアウト。雄二は翔子の奴隷になった自分に耐えられずアウト。秀吉にいたっては男女両方の未来が提示された。
そろそろお開きにしようとしていたのだが、明久、ムッツリーニ、雄二の召喚獣が覗きを敢行。3人は召喚獣を消そうとするのだが、なぜか消えるのは召喚獣の衣類だけ。顔はまんま自分なので、濡れ衣を着せられないように、召喚獣確保に向かう。それでも召喚獣相手では太刀打ちできない。そんなところへ、未来の女性陣の姿をした召喚獣がやってきて、これを捕まえるのだった。



○私とウサギと仄かな初恋
小学生の頃の明久と瑞希のお話。
当時ぽっちゃりしていた瑞希は、身体の弱さと体型にコンプレックスを持つ地味目の女の子で、クラスの中心的女子に嫌がらせを受けていた。
そんな瑞希を、嫌がらない明久は、彼女といっしょに飼育委員となりウサギ当番をすることになる。
瑞希は明久といっしょにいられることや、ウサギのかわいさで幸せなひと時を過ごす。
そんなことを、女子にからかわれた瑞希は、明久が聞いているとは知らず、明久のことは好きじゃない、と叫んでしまう。
それから瑞希は明久を避けるようになる。
その後、瑞希は風邪をこじらせ入院。その間に読んでいたウサギの飼育本で、ウサギの危険信号が出ていたことを知り、病院を抜け出した。
しかしウサギはすでに死んでいて、同じ本を読んでいた明久もやってくると、瑞希の心配をする。
瑞希はずっと避けていたにもかかわらず、心配してくれる明久に申し訳なくて、つい逃げ出してしまう。
病院に戻った瑞希は、クラスからのお見舞いの寄せ書きに書かれた明久の、お見舞いに行く、という言葉は、これでもう実現しないのだと思っていた。
だというのに、明久は病院傍の木を登って、夜に瑞希の病室を訪れて、彼女へウサギ型の髪飾りをプレゼントした。
そしてその髪飾りは、高校生となった今でも、愛用されているのだった。





【感想】
いつも通りのバカテス風味の短編集でした。バカな話を盛り込んで、最後にはちょっと過去のいい話を持ってくる。常套手段と言ってもいいでしょう。
面白かったものを選ぶとしたら、久保弟の回ですね。異端審問が好きなのもありますが、それ以上に久保弟の存在が光っていました。いつもボケが飽和状態で、ツッコミもなんだかボケっぽいこの作品の中で、初めてツッコミ役として適任な存在が現れた様に思えます。そんな存在が出たというのに、短編で、しかも本編は次で終わりというタイミング。悲しいです。
黒魔術と未来の話は、まあ、そんなもんだろ、って感じでした。
そして他の短編とは趣が異なる過去話。これも特にすごかった、というわけでもなかったです。でも、瑞希の髪飾りの詳しい話が補完されて、瑞希がなんで明久のことを想い続けていたのか、ということの裏付けがとれてよかったです。そりゃ引っ込み思案な人があんなことされたら惚れますね。
これから明久は誰かとくっついてしまうのか、そういうことも考えさせられました。
全体的には、やはりいつも通りのボケ倒し。でもマンネリになっている感じがしてしまいます。
次回は本編ラストということで、ボケよりシリアス風味が漂うのだと予想していますが、新鮮なボケも欲しいところです。


















未来のパッドって、シリコン詰め込むことくらいしか思いつかない。
  1. 2012/10/04(木) 16:40:35|
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憑物語 感想

憑物語憑物語
(2012/09/27)
西尾 維新

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これまでのツケを払わせられ始める、お話



【ネタバレストーリー】
2ヶ月後に大学受験を控えた暦は、いつものように妹たちに起こされて、早朝ランニングから帰ってくる火憐のために朝風呂の準備をしていた。
しかし、一番風呂の誘惑に耐えられず、火隣より早くに入浴することを決意。そこへ同じく誘惑に負けた月火がやってくる。
互いに一番風呂を譲らない二人は、いっしょに浴室へ入り、洗いっこをし始める。
そこで、ふと風呂場の姿見を見てみると、暦の姿は鏡に映っていなかった。鏡に映らない、それは吸血鬼の特性である。
すぐさま忍に相談するも、吸血鬼化していることは確実ながら、どんな状況下は判断がつかない。そこで、不死身の怪異の専門家である余弦と余接に相談しようと結論付け、連絡を取ろうとした矢先に、臥煙伊豆湖からまるで見ていたかのようなメールが来て、余弦と余接のアポイントを得る。
月火と火憐を神原邸へお泊りさせることにして、待ち合わせのゲーセンへ行くと、クレーンゲームの筐体に入った余接を見つけ、これをゲット。すると余弦も現れる。
相談の結果、これまで幾度となく吸血鬼化してきたせいで、忍とは関係なしに、暦自身が吸血鬼へと変容しつつあることを知らされる。さらに、これを治す方法はないという。だが、これ以上症状を悪化させないためにも、以後忍経由の吸血鬼化を一度たりともしてはならないと言いつけられる。なお、完全に吸血鬼化していないことから、余弦の討伐対象からは除外される。
話もまとまりかけたところへ、臥煙から余弦へ連絡が入る。曰く、神原邸で、他の不死身の怪異の専門家である影縫正弦によって神原、月火、火憐が拐されたらしい。
暦は余接のアンリミテッドルールブックで駆け付けるも、神原邸には犯行声明の千羽鶴だけが残されていた。
それを余弦に見せたところ、白蛇神社で待っていることが判明。
再び余接といっしょに赴いたところで、忍野扇と出会う。そこで雑談をした後、神社へ向かった。
神社に正弦はいた。そこで、余接が3人を探し、暦はその時間稼ぎをするために、正弦との会話に臨む。
そこで正弦が話した内容は、誰かに操られているような違和感を感じる、というものだった。まるで暦の吸血鬼化を早めるためにこのような事を行っているようだ、と。そしてそんな違和感を嫌う正弦は、忍野を探せというアドバイスを残して、示し合わせたかのように余接によって殺される。そんな決定的な瞬間を見た暦は、改めて余接が人外なのだということを知らしめられる。
3人は眠らされており、無事に神原邸へ送り戻された。
後日談。またしてもゲーセンにいた余接は、ファイヤーシスターズによって人形として阿良々木家に置かれることとなる。その真意は、今回の騒動が、暦と余接の仲に亀裂を入れることが目的だったように感じたので、それに逆らうべきだと、臥煙と余弦が結論づけたのだという。こうして、余接は阿良々木家の一員となった。






【感想】
今回は掛け合いが少なかったですが、終結へむけての序章、みたいな雰囲気が出てました。
そしていろいろと明かされる新事実。暦の吸血鬼化の平常化、余弦は呪いで地面を歩けない、兄妹の正弦は臥煙ネットワーク外の人間で同じく不死身の専門家、余接に隠された謎とは、阿良々木さんをこよこよと読んでいるガハラさんにはなにがあったのか、撫子は入院中、暦と月火は髪伸びすぎ、などなど。
特に、これまでお助けヒーローだった阿良々木さんの吸血鬼化にドクターストップがかかったことが衝撃でした。理由は、まあそんなところか、と納得できるものでした。
そもそも、阿良々木さんと余接ってそんなに仲良しだったけ?と思いながら読んでました。
あと2冊ということで、全体的にこれまで登場したキャラが集まりつつあります。でも、まだ扇がどういう存在なのかは明かされていません。阿良々木さんの吸血鬼化を促そうとしているのは誰なのか、そして阿良々木さんの周囲に変化を与えようとしているのは誰なのか、ここのところが気になります。














やっぱり八九寺いないと寂しいですよ・・・。
  1. 2012/10/04(木) 14:53:43|
  2. 講談社BOX
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プロフィール

けーけんち

Author:けーけんち
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ラノベとゲームの感想を中心に気ままに更新しているブログです。
※備忘録としても使っているので、ネタバレを含む内容となっているところがあります。
文章がおかしな点が多々あるとは思いますが、勢いだけで書いているので見逃してください。

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