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ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫) 感想

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
(2013/02/22)
三上延

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親子・友人・姉妹・知人といった人間関係に進展が訪れる、お話


【簡略ネタバレストーリー】
 震災が起こってから数日後、栞子の母親である條川知恵子が間接的に大輔と接触するも、特に変化はなかった。
 そんなある日、栞子に謎解きの依頼が舞い込む。依頼人は来城慶子という高齢者。依頼には代理人として妹の田代邦代を立てた。来城慶子は震災で足を悪くし、さらに咽頭癌によって喋ることも不自由であったためだ。
 彼女の依頼は、彼女と愛人関係にあった故人、鹿山明が残した金庫を開けることだった。報酬として、江戸川乱歩の初版本ばかり集めた作品集を売ると言っている。さらに、彼女は栞子を試す様な問題を出し、栞子は見事に説破し、依頼を承った。
 金庫には3つのセキュリティーがある。暗証番号と錠前(キーロック)と暗証文字(パスワード)だ。暗証番号はすでに見つけたのだが、残り二つが見つからない。そこで栞子たちは鹿山明の実家に鍵がないか探しに行くことになる。
 その間に、大輔は栞子にデートの誘いを申し込み、返事を待つことにした。
 後日、鹿山明の息子である義彦に、鹿山明の人物像や過去話を聞く。その中で、来城慶子から聞いていた鹿山明の人物像と食い違う証言があったのだが、2面性のある人物として気にはしなかった。
 また、鹿山明の書斎を拝見した際に、乱歩の作品『少年探偵団』のBDバッジを見つけたり、倉庫で義彦が小さい頃に読んでいた『少年探偵団』を見つける。そこから、義彦の妹、鹿山直美にも話を聞くことになり、二人は彼女が努めるヒトリ書房へ向かった。
 彼女が働いているヒトリ書房の店主、井上は、鹿山兄妹と幼馴染に当たるそうだ。ヒトリ書房で直美から話を聞くも、収穫はなかった。しかし、栞子は、彼女が何かを隠しているのではないかと疑る。その時、店主であり、栞子のことを警戒する井上が帰って来て、二人は退散した。
 すると後日、ビブリア古書堂に井上がやって来た。彼は来城慶子と知り合いだった。彼は古書店を始めた時、素人ゆえに大きな痛手を負っていた。それには條川知恵子も関わっており、それがトラウマとなって、井上は條川親子を警戒していたのだ。そんな井上に資金援助として乱歩の古書を提供してくれたのが、鹿山明だった。
 そんな折に、條川知恵子から鹿山明を紹介してほしいと頼まれた。さもなくば、厳格な人物として通している鹿山明が古書好きなことや、井上が直美に内緒で鹿山明から援助をうけていたことをばらすと脅される。
 そんな過去を語った井上は、鹿山明に嫌われながら育ったと思っている直美の誤解を解くことだった。
 そこで栞子は、直美を鹿山家の書斎に呼び出した。方便としては、井上の書いた直美と結婚させて欲しいと言う旨の鹿山明宛ての手紙が眠っているはずだから、というものだ。
 直美を待つ間、栞子と大輔はクローゼットの中で待つようにしており、そこで、栞子は以前誘われていたデートに応じる返事を返すのだった。
 すると、直美がやってきて、書斎にあった機械仕掛けのソファに隠されていた『少年探偵』シリーズを取りだした。そのソファは、鹿山明の隠し場所であることを、直美は幼少期に見つけていたのだ。
 直美は井上に騙されていたことを知ると、店番へと戻って行った。井上は、本当に手紙を書いていたのだが、郵送することができなかったことを語ったのだが、直美はそれに取り合わなかった。
 そんな二人を見送った栞子と大輔は、ソファの中に鍵がないことに肩を落とした。しかし、栞子は直美の語ったソファの過去話から、書斎の扉が仕掛け棚になっていることを見抜き、見事そこから鍵を見つけ出したのだった。
 その鍵が金庫の鍵かどうか確かめに、来城家へ赴いた二人は、そこで條川知恵子と対面する。栞子は言葉を交わすことなく車へ戻ってしまうのだが、智恵子は栞子の妹の文香と会うためビブリア古書堂へ向うから、と同乗することとなる。車の中で、栞子は自分の知識と知恵が、母親に劣ることを思い知らされる。大輔も、智恵子の栞子以上の智謀に舌を巻いた。
 ビブリア古書堂に帰ると、文香は予想に反して、智恵子を歓迎した。そして食事の席で、文香は智恵子に、栞子には何故本を残して、自分には残してくれなかったのかと問うた。(これが最近の姉妹間の不和の原因だ)しかし、本当は文香にも本が残されており、それは栞子が保管していた。残された本は旅の絵本だった。
 そして文香は、智恵子が無理に帰ってこなくてもいいと言う。ただ、帰ってこない間に、自分たちが母親を忘れても知らない、とも言う。そんな娘の成長を、母親は感慨深げに受け止めるのだった。
 食事後、栞子は鍵について智恵子に話すことになり、智恵子が鍵のあった場所に暗証文字の手がかりもあるのでは、と察したことを察し、栞子と大輔は急いで鹿山家へ向かった。
 しかし一足遅く、すでに智恵子がやってきたあとだった。だが、暗証文字のヒントである二銭銅貨は、義彦の息子である鹿山渉が取っていた。渉は二銭銅貨を渡す代わりに栞子にデートをせがむのだが、大輔の存在と栞子の本好きにドン引きし、二銭銅貨を渡した。
 二銭銅貨には、乱歩の著書、『二銭銅貨』に則した暗号があったのだが、二カ所ほど、鹿山明自作の暗号が混じっており、栞子は答えに窮したのだが、大輔との対話の中で答えを見つけることが出来、後日来城低へ赴いた。
 栞子の答えは見事に正解し、金庫は開かれた。智恵子は、金庫の中には乱歩の著書『押絵と旅する男』の草案が入っていると予想しており、予想通り、草案と思われる『押絵と旅する女』が入っていた。
 栞子は草案を後で読ましてもらうため、別室でくつろいでいたのだが、嫌な予感に駆られて、家を飛び出した。彼女の行く先には田代邦代がいた。そして彼女の横にいた、彼女の息子であるはずのカズヒロは、なぜか彼女を「おばさん」と呼んでいた。
 栞子と大輔は、田代邦代と共に喫茶店に入り、事の真相を聞いた。実は、田代邦代と来城慶子は姉妹逆転していたのだ。つまり、田代邦代こそ、本当の来城慶子であり、『押絵と旅する女』とは、鹿山明の作品なのだった。
 そして栞子は、『押絵と旅する女』を読むことなく、田代邦代を見送った。そこへ條川知恵子がやってきた。彼女は、『押絵と旅する女』はすべてが鹿山明の著作ではなく、途中からは本物の『押絵と旅する男』の草案ではないかという仮説を立て、いっしょに田代邦代を追おうと栞子を誘ってきた。栞子はその甘美な誘いに乗りそうになったが、栞子を行かせてはならないと思った大輔の呼びかけに応じて、踏みとどまることができた。その時、大輔は條川知恵子がから冷たい視線を投げかけられたことを自覚した。
 後日、栞子と大輔はデートに出かけ、大輔は思い切って栞子に告白したのだった。
 しかし、数日たっても栞子から返事をもらえない。そんな日に、志田が店を訪れた。そこで大輔は、智恵子に近況を教えていたのが文香ではなく、実際は志田だったのではないかと、志田を問い詰めた。志田はその事実を認めた。そして志田は、智恵子が家を捨てた理由が、ある本を探すためなのだと語ったのだった。 
 
 


【感想】
 今回はこれまでとは違って、本単体ではなく、一人の作家に焦点を絞った内容でした。それゆえに、短編が組み合わさって一つの物語になるような、今までの手法ではなく、長編一本で書き切られていました。
 そして長編ゆえに、いくつもの仮定や謎が錯綜し、明かされる納得の真実の連続でした。姉妹の入れ替わりや、親子の確執、何十年も前に遡ってまで続く謎の真実などなど、読みどころ満載の内容でした。
 ラストの、栞子が謎を解いていく様を、来城慶子が喜ばしそうにしている気持ちが、なんとなくわかります。
 お母さんついに登場!という巻なのですが、それ以上に印象に残っているのは、やはり大輔の告白ですかね。これまで遅々として縮めてきた栞子との距離感が、今回で一気に加速します。前半のこれまで通りの絶妙で悶えるような距離感も好きでしたが、この先どうなるのかわからない二人の距離も楽しみです。
 あとがきに、物語も後半に入ったとあったので、この先のクライマックスに期待しております。




智恵子さんと栞子さんの似たもの親子な感じがいいですね


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  1. 2013/02/28(木) 22:21:21|
  2. メディアワークス文庫
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ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫) 感想

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
(2012/06/21)
三上延

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誰にでも秘密があり、それは人を喜ばせるものだったり、悲しませるものだったりするお話


前回の引きから、大変期待しながら読んだ今回。
栞子さんの母親関連の話が多く語られていました。そして、最後の最後で重大なことも。ヒトリのじいさんの話から、だいたいの予想はできましたが、それでも驚きはありました。
ただ、クラクラ日記の秘密が早くも明かされてしまったことが、少し残念。もっと緊張した場面で登場するものかと思ってました。

組合の話は、まあ、1巻のときのような感じで、犯人もまた顔見知りの常連になったりするのかな―、と思ったり。

坂口夫妻の話は、なんとまあ美しきかな不器用な親子愛、ってとこです。

「春と修羅」の話。これは面白かったですね。善人ぶってる人にも、きちんと黒い部分があり、チャラついたやつでも、性根はしっかりしていたりといったように、見かけで人は判断できない、こいういうギャップのあるキャラは好きです。それに、そういったこじれている人間関係を、こじれたまま放置し、本人たちにこれからを託す謎解きのやりかたも好みでした。


母親の手がかりを見つけられない二人と、それを知っている妹。この妹の日記というかメールが、どのようにして明かされるのかがとても楽しみです。










大輔と栞子さんとのデートがたった1ページに凝縮されている所に泣いた
  1. 2012/07/11(水) 16:36:58|
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ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫) 感想

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
(2011/10/25)
三上 延

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過去を巡るお話

今回は前回よりも本に執着するようなお話は控えめで、本にまつわる過去が、栞子さんや大輔の過去と絡み合う内容でした。
栞子さんの幼少期の名残であったり、大輔の青春時代の話であったり、そして篠崎家の家庭事情の話が出てきました。

執拗に母親を嫌う栞子さん。
それは母の人の弱みに付け込む性格に起因するものであり、そんな性格と頭のキレを受け継いでいる自分への嫌悪感から来るものでした。
過去の清算をするドサクサに紛れて、栞子さんと名前で呼び合う仲になれた大輔でしたが、そんな重い話を前に、少しの前進などクソの役にも立たないと思い知らされる。
さらには、栞子さんの生涯独身宣言で、アウトオブ眼中であることを知り、ノックアウト。
それでも、今の生活が心地いから、これまで通りゆっくり距離を縮めていくのだろうな。

次回はデートの皮をかぶった過去探しの旅のようなので、物語の根幹に変化が見られるのではないかと期待しております。

読書感想文のオチはなんとなく読めましたが、晶穂の父親の思惑はまったく推理できませんでした。というか、手が込みすぎだろうと。
各章とも、小さな伏線を必要なだけ散りばめ、それを綺麗にまとめる技術はすごい。ああ、あれも伏線だったのか、と思わされることが何度かあった。

謎めいていた栞子さんについて秘密のように隠されていた部分が、次々と判明し、この先どんなお話が待っているのか楽しみです。








生涯独身宣言するヒロインの存在にビビった
  1. 2012/06/12(火) 20:04:22|
  2. メディアワークス文庫
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  4. | コメント:0

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) 感想

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
三上 延

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本の魅力に取り憑かれた人達のお話。


どこの本屋さんでも、目立つ場所においてある本作。
多くの人に読まれるだけあって、とても面白い内容となっておりました。

本は好きだけど、読むことができない。
なんて素敵な設定なのでしょうか。その背景も納得のトラウマであり、それに関わることが後のお話に繋がるという無駄のなさ。
そして綺麗な展開のされ方に、一気読みをしていました。

一気読みの理由は、その読ませる文章だけでなく、魅力的なキャラクターたちの言葉や仕草が気になって仕方ないからです。
主人公のお人好しで無職というあまり良い印象がないにもかかわらず、彼の言動が私にはすごい共感できました。
栞子さんの、スイッテのオンオフによるギャップや、口下手で恥ずかしがりな彼女がとても可愛らしく、それでいてクールに事件を解決する様が、カッコ良かったです。
その他にも、志田や祖母に夫妻、田中などの物語を盛り上げる彼らの全てが素晴らしかった。

一つ一つが独立した短編であるのに、最後にはそういったことで関わった人たちの物語が集結する内容には、心底驚嘆した。
本には2つの物語がある。その二つの物語を、余すことなく描ききった本作の緻密さが実に清々しい気持ちにさせてくれる。
良い本はいつまでも手元に置いておきたい、そんな想いに溢れた内容で、その全ての気持ちにすごく共感することができた。

クライマックスの怒涛の流れは、本に妄執した人の姿が描かれ、人によって、彼らへの理解は違うのだろう。
それこそ、主人公が言ったような気持ちを持つ者もいるだろう。
だけど、私は、田中の、そして栞子のような気持ちを尊重したい。
誰かを信じていないわけではない。
ただ、本が好きなだけなのだ。
その気持ちを、相手に知られることで、気味悪がられるかもしれないが、それは同時に、自分の全てをさらけ出した事と同じだ。
だから、最後の栞子の行動には、主人公の心を再び鷲掴みにするだけの破壊力があったのだろう。

とても心に沁み入る本でした。私は、この本をずっと手元に置いておきたいと思う。







主人公には色んな意味で親近感を感じました(笑)
  1. 2012/05/06(日) 22:34:39|
  2. メディアワークス文庫
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※備忘録としても使っているので、ネタバレを含む内容となっているところがあります。
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