経験値がほしい

スクール・デモクラシー!1 (講談社ラノベ文庫) 感想

スクール・デモクラシー!1 (講談社ラノベ文庫)スクール・デモクラシー!1 (講談社ラノベ文庫)
(2012/02/02)
吉村 夜

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世直しには、いつだって勢いと熱き心が必要なのだというお話


スクールデモクラシー制度という、現実の選挙をマネた設定が非常に好奇心をかきたてられた。
学校の中だけという狭い世界で、民主主義を実戦で学ぼうとするこの制度が物語の根幹に据えられている。
そこへ、自由を求めるお嬢様や、ブサイクなキレ者などが、自らの信念を持って対立する様が非常に面白い。

キャラクターたちは、風貌はもとより、その性格が実に個性的だ。
カオス・生徒会は真名なんてものまでもっていて、これがまたドツボにハマるw
ブサイクロン非モテとかゴロが良すぎるw
個人的には、ミッギーマウスくりっくが直球すぎて好き!もちろんニューヨークひとっぷろも大好きです!
会話内容は真剣なのに、方法や環境、持ち物などがが外道すぎて、そのギャップが笑える。
サタンクロース様のネーミングセンスには脱帽だわw

そんなまさにカオスな連中に対し、真・生徒会の方は、真面目で下衆な思考をしているところが、まさに正義っぽくていい感じ。
下部組織の風紀委員がじつはいい奴だったときは、そういう奴がいてくれてよかった、と思えた。


全体の流れはスムーズで、スクールデモクラシー制度の流れを見事にわかりやすく表現し、それでいて、高天原の成長とブライクロンとの交流が綺麗に描かれていた。
ブサイクにも春は来る、かもしれない。
そんな期待を抱かせてくれる内容だった。

ただ、キャラの会話だけで進む所や、喋りすぎな場面がクドイ所もあったのが残念。


続刊が決定しているようなので、楽しみに待っていたいと思います。









たった1つの処女膜狙う、見た目は女子高生頭脳はレイパー、その名はニューヨークひとっぷろ! このセリフ回しは何回も読み返したw
  1. 2012/05/09(水) 21:46:56|
  2. 講談社ラノベ文庫
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ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) 感想

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
三上 延

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本の魅力に取り憑かれた人達のお話。


どこの本屋さんでも、目立つ場所においてある本作。
多くの人に読まれるだけあって、とても面白い内容となっておりました。

本は好きだけど、読むことができない。
なんて素敵な設定なのでしょうか。その背景も納得のトラウマであり、それに関わることが後のお話に繋がるという無駄のなさ。
そして綺麗な展開のされ方に、一気読みをしていました。

一気読みの理由は、その読ませる文章だけでなく、魅力的なキャラクターたちの言葉や仕草が気になって仕方ないからです。
主人公のお人好しで無職というあまり良い印象がないにもかかわらず、彼の言動が私にはすごい共感できました。
栞子さんの、スイッテのオンオフによるギャップや、口下手で恥ずかしがりな彼女がとても可愛らしく、それでいてクールに事件を解決する様が、カッコ良かったです。
その他にも、志田や祖母に夫妻、田中などの物語を盛り上げる彼らの全てが素晴らしかった。

一つ一つが独立した短編であるのに、最後にはそういったことで関わった人たちの物語が集結する内容には、心底驚嘆した。
本には2つの物語がある。その二つの物語を、余すことなく描ききった本作の緻密さが実に清々しい気持ちにさせてくれる。
良い本はいつまでも手元に置いておきたい、そんな想いに溢れた内容で、その全ての気持ちにすごく共感することができた。

クライマックスの怒涛の流れは、本に妄執した人の姿が描かれ、人によって、彼らへの理解は違うのだろう。
それこそ、主人公が言ったような気持ちを持つ者もいるだろう。
だけど、私は、田中の、そして栞子のような気持ちを尊重したい。
誰かを信じていないわけではない。
ただ、本が好きなだけなのだ。
その気持ちを、相手に知られることで、気味悪がられるかもしれないが、それは同時に、自分の全てをさらけ出した事と同じだ。
だから、最後の栞子の行動には、主人公の心を再び鷲掴みにするだけの破壊力があったのだろう。

とても心に沁み入る本でした。私は、この本をずっと手元に置いておきたいと思う。







主人公には色んな意味で親近感を感じました(笑)
  1. 2012/05/06(日) 22:34:39|
  2. その他のレーベル
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映画・とある飛空士への追憶 感想

goods_img24.jpg


「次期皇妃ファナを水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ」

キャッチコピーは、12000㎞の恋、そこに自由はあるか、などありましたが、個人的にはこっちのほうが気に入っています。


評判はあんまりよろしくないみたいですが、原作の素晴らしさに期待して見てみました。
一言で言うと、「良いっすな…」って感じです。
やはり原作でもそうでしたが、最後の砂金をばらまく当たりが最高でした。
それ以外にも、基本グラフィックはキレイですし、躍動感のあるアニメーションで楽しめました。
さすが時かけやサマウォを制作したマッドハウス。ありがたや~。
ただ、序盤とクライマックスは良かったのですが、中盤あたりで、もっと激しい空戦をしてほしかった。

ファナはやっぱり髪切ってからの方が、俄然魅力が違いますね。
本来の明るい性格が解放されて、それに合わせるようなショートヘアがまたグッド!
シャルルはシャルルで紳士ながらも、飛空士としての身分の違いに歯がみする姿が見ていてすごく伝わりました。

残念だったのは、ラストの追記の部分が、物足りなかったところですね。
あそこの部分こそが、タイトルに意味を持たせ、クライマックスの味を深める要素を持っていたのに、洋画の後日談みたいに軽く説明するだけになっていたのが本当に残念だ。
それと、声優に関しては、まあ、正直言うと微妙でしたね。
ファナの声が棒な感じがします。
そういうのが、良いように作用することもありますが、今回は微妙でしたね。


とはいえ、前評判ほどひどくはなかったと思います。
原作知ってる人も、知らない人も、クライマックスを見れば、見て良かったかも、と思ってもらえる内容だったと思います。
あの飛行船内を駆け巡るファナの表情が素晴らしかったですね!


アニメとか実写とか見てるといつも思うことは、原作とそれのメディアミックスは別物なんだということ。
原作の良さは原作にしかないし、アニメや映画のよさはそれにしかない。
同じ内容の、同じ設定でも、同じ作品ではないんだなあ、と。
だから、映画・とある飛空士への追憶は、映画として楽しめた、これでいいのだと思ってます。






なんだか原作を読み返して、もう一度違いを知りたくなってきた



とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)
(2008/02/20)
犬村 小六

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とある飛空士への追憶 Blu-ray プレミアム・エディションとある飛空士への追憶 Blu-ray プレミアム・エディション
(2012/02/24)
神木隆之介、竹富聖花 他

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  1. 2012/05/01(火) 22:30:43|
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‘&’ - 空の向こうで咲きますように - 感想

『‘&’-空の向こうで咲きますように-』を応援しています!


ちびちび進めて、1ヶ月以上かかりましたが、ようやく終わらせることができました。

幼なじみが不思議な現象に巻き込まれながら冒険に出かける。
これは個人的にすごく、魅かれる内容でした。
伏線やつじつま合わせなどがきちんとされていて、終わってからすっきりすることができます。

詳しいことは、下記の各√感想にて。
感想はプレイしながら書いたものなので、途中でおかしな点もあるかもしれませんが、ご容赦ください。



【共通】
二つの月が見えたのは、8年前に冒険を共にした幼なじみだけ。
まずこの幼なじみの再開ってだけでもすごいそそられる設定です。さらに願いが叶う木によって、願いを叶えるアイテムをもらって、それを駆使していくとか、もう堪りませんね!
各キャラクターもクセのあるやつばかりで、楽しませてくれます。男キャラもありきたりな感じがしないでいい味出してます。
そして、チーム名が残念なのはお約束のような感じがw
るい智のときも酷いチーム名でしたw


道具については、主人公の箱がチートすぎて、失くした時はどうなるのかと思いましたが、これが次へ進むステップになっていたんですね。
他にチートといえば、麗のベル。この時点では、いまいちよくわかりませんが、相手の意識を誘導することができるとか、洗脳一歩手前ですごい怖い。
後のことは、各√感想で述べていきたいと思います。

あの夏の続きが、今蘇る。


【梨子√】
最年少なのに一番のしっかり者で、影の支配者であるママン。だからか、等身大の自分より、背伸びしようとする彼女の願いは、真っ直ぐであるのに歪んで叶えられてしまった。
それでも、彼女を支えてくれる存在を得ることで、彼女は自分がいかに生き急いでいたのかを知ることができた。彼女の世界が輝く結末になったことを、嬉しく思う。
声優さんも、一人三役という荒技をうまくこなしていて、素晴らしい演技だったと思います。

共通とばすと最初の√ということで、謎は未解決のまま終わってしまうものが多かったです。
その辺はおいおいわかって行くことだからよしとしましょう。
なんだか√が短かったような印象を受けた。
梨子の成長したい心と、珠璃の留まっていたい心の対比がわかりやすい決別となっていて、クライマックスらへんは盛り上がった。
教団本部に殴り込みかけたクライマックスの、カットインの連続には興奮したわ!
普段能天気な麗が、リンギルのことを真剣に考えていることに驚いた。
しかし、あのチート性能だからそれも当然なのだろうか。

珠璃の道具もチートでした。
過去に戻れるとか簡易タイムマシンじゃないですか!
けど、パラドクスの問題が簡単に解消されるあたり、SF要素は極力なくしたいのかな、と感じました。

それと、彰子については謎以外のなにものでもない。
いきなり現れて、実は道具持ってました。そして、盗まれました。なんじゃそりゃー!
他の√で根掘り葉掘り謎解きがされることを願う。


大人になりたい。それは誰でも子どもの頃に思ったことがあることでしょう。親に頼れない状況にあった梨子が、それを必要以上に願ったことは仕方がない。でも、無理やり成長することはない。

世の中には成長痛なんていう病気もあるくらいですから(ちょっと意味違うけど)、自然と大人になるべきなのです。そして、大人になるスピードは人それぞれ。梨子はそれが人より、珠璃よりも早かったというだけのこと。だから、珠璃とは分かり合えなかったのでしょう。
珠璃の過去の話を聞けば、同情から納得もできますが、過去はやり直すべきものではなく、糧として行くものなのだということを感じ取りました。


とりあえず、梨子のコスプレが強く印象に残った!


【束沙√】
いつだっていい意味でも悪い意味でも冷静沈着で、独自の世界観をいかんなく発揮する空気読めないマイペース博士。
彼女の願いは彼女を良く表しているものでした。
どんな物の詳細もわかるエリリルは、束沙の探究心を大いに満たしてくれたのでしょう。しかし、答えのわかる研究ほど無意味なものはない。だからこそ、束沙は最後の孝の提案を承諾したのだろう。もちろん、そこには彼への想いを無視することはできない。

というわけで、自分の中では一番のお気に入りのキャラだっただけに、楽しんで進めていくことができました。
どんなことが起こるのかワクワクしていたら、雨の日のお風呂イベント発生!
ジャブくらいのつもりで読んでいたら、右ストレートを喰らいました。お、おう。無邪気な束沙さんやべえよ。

そして、摩樹たちのお仲間さんの正体が判明。
櫛寧の道具、イェンダーの魔除け。痛みから逃れるための道具。
これが物語に大きく関わっていくものでしたが、櫛寧自身は存在感薄かったですね。自分から関わろうとせず、なるべく関わりを持たないようにしていた彼女らしくはありますけどね。
櫛寧の真相はあまりにも悲痛でした。
道具によって、彼女の願いは叶えることができたのに、彼女の人生を壊してしまった。
記憶の喪失とつじつま合わせ。
珠璃の時もそうでしたけど、現実を捻じ曲げてしまえるほどの力を持つ道具は、それなりの代償というか補完がされるのですね。
強すぎる道具は、何かしらの反動も強いということでしょうか。そうなると、麗のリンギルも何かの代償がありそうですね。
しかし、櫛寧にはまだ謎が残されています。どうして道具を得ることができたのか。オンザローズで彼女が気分を悪くした理由は?(これはイェンダーの魔除けの効果っぽいですが)
これらが残りの√で明かされることを祈ります。

麗といえば、まさかここまで麗のターンになるとは思いませんでした。裏麗√でもあった気分ですよ。
リンギルもあっさり使うし、平常心を欠いていました。
しかしそれも、理由を知れば得心がいきました。
麗の仮面の理由は、リンギルを願った理由にも繋がっていた。誰かに自分のことを信じて欲しい。誰にも信じてもらえる仮面が必要だった。
叔父のことで引っ越しを繰り返した麗にとって、佐村は叔父の仇でもあり、自分の生活を壊した憎むべき相手でもあったのです。
それでも、仲間たちの助けを得て、越えてはいけないラインを踏みとどまった彼女には拍手を送りたい。
あの締まらない空気こそが麗らしいですよね。
何気にカエレンジャーが戦隊モノっぽいことをしていたことに感激。

また、洞窟ではもう悶え苦しんでしまいました。
佐村を相手にはったりかます時の孝はカッコ良かったと言うのに、後が悲惨すぎますwさすが紳士!
愛と科学の命題について話してたところは、フラグビンビンに立っていたのがよーくわかります。
こういうのは、束沙らしくていいですね。
そしてお漏らしイベントはこういう場合の必定であります!

幻の麗。共通にもちょろっと出ましたけど、あれ何なんですかね?麗√かラストでわかるのだろうか。

それと、束沙が幽霊を執拗なまでに拒絶していたのは、霊が非科学的存在だからってだけなのだろうか。なんか腑に落ちない気が。

白衣の伏線も、普通に小さい頃の話でしたね。これはもっと効果的に使われるのかと思いきや、それほどでもなかった。
でも、白衣をくれた爺さんが、どこかで関わってきそうな気配が!

梨子√で突然出てきたマジックベーンの詳細もわかりましたが、これで樹についての謎はさらに深まった気がしますね。


一人ではわからない世界がある。
世界を構築しているのは自分だけではなく、自分以外の誰かの世界が混ざることで、今という世界が構築されているのだ。
だから、世界を解き明かすには、一人だけでは限界がある。
まだ見ぬ世界を見るためにも、束沙は最愛の人と新たな世界を見つけて行くのでしょう。




最後に…プールのリア獣市ね!


【摩樹√】
かつての冒険から変わり果てた人2号であっても、それは外見だけの話。内面は負けず嫌いのくせに、小心者で心配性な良い子ちゃんでした。こういった成長していないところもまた、彼女の魅力なんですが、まあ、なんといってもメートル胸のインパクトが大きすぎました。

たまごアイスをこぼしていた写真とかやばいですよ。
そして、たまごアイスの恐ろしさとおいしさを見事に説明してくれていたスタッフに称賛の言葉を送りたい。夏場は部活帰りによく食べてました。

グロンドを使ってどうやって成り金になったのか、若干端折っていましたが、そうした結果を出していることに関しては、登場人物の中でも1番の成功者と言えるでしょう。
簡単に黄金を作り出すとは言え、それだけの労力を支払った摩樹は以外と頑張り屋なのではないだろうか。
そして、今回で良くわからなかった他の道具についての情報がたくさん出ていました。
1つはカムロスト。
束沙√でだいたいの話はありましたが、それを章子の口から伝えることで、より道具と章子の相性による恐ろしさを知ることができました。
それに、彼女がなぜあんな道具を願ったのか。
とにかく助かりたい。漠然としていて、それでいて確固とした願い。
歪んで叶ってしまった願いですが、それを糧として、最後は彼女なりのケジメをつけている所に、あの道具も災厄を招くだけでなく、本当の意味で章子の願いを叶えたのかもしれません。
あと、爪を大事にするところとか、章子の引っ込み思案を良く表していると思いました。
デジカメでさえもピンボケにする章子すげーw
2つ目はモルメギル。
おそらく、ヴォーパルブレードのようにグレイスワンダーから出てきた道具。
アプリなんて視覚化されていないモノすらも道具となり得る発想には驚きました。
それだけに、とても凶悪な道具でした。効果も他の道具のように束沙が説いた、善にも悪にもなる、というものではなく、悪意100%の道具でした。
これを壊すことで、マジックベーンの信憑性も大きなものとなりました。

まさか、純があんなキャラだとは思いませんでした。マジこえー。
そしてぽっちゃりキャラには時々いる頭脳派だった!
彼女を怒らせた言葉って、やっぱりデ…いや、やめておこう。

カーチェイスは燃えましたね。おっちゃんはっちゃけすぎw


たぶん、この√がどの√よりもバカップルしてたかと。
なに、あの貸切プールの茶番劇は。

幸せの成就は、どこかの不幸の始まり。
誰よりも願いを尊いものであると感じていた摩樹は、そういったことに敏感だったのでしょう。
道具の悪用を食い止める。摩樹のもう一つの願いは叶った。
樹に願わなくとも、願いは叶うのだと言うことを説いているようにも思えた。もちろん、道具によって助けられた点もあるが、それをしようとする意志が、なによりも願いを叶えることに必要なのだろう。

久実に命令を出していたのは?
どうして純はモルメギルを手に入れられたのか?
またも出てきた幻の麗の正体とは?
またまた謎が増えてしまって、さらにこれから先が気になる!



てか、摩樹胸のネタしかないんですけど


【八重√】
奇人変人鳥(超)人でありながら、ナイスバデーの皆のお姉さん。のらりくらりとしながらも、誰よりも全員のことを心配し、誰よりも仲間を傷つけないように配慮を怠らないステキスキルの持ち主。

他の√のように日常描写が少なかった印象。
というか、世界破滅モノの映画か!世紀末伝説か!レジェンドか!
モルメギルも相当やばかったですけど、今回は段違いで危険信号メガMAXでしたね。
あの危機的状況では、あの束沙ですら空気を読む発言をすることに、マジ命のピンチであることをわからせてくれる
それだけに、色んな想定外の事態や、鬱憤、謎解きなどなど盛りだくさんでした。


男キャラの渋さが際立っていた√でした。
霧が立ち込めることで、ようやく貢一郎が活躍してくれた!貢一郎かっけー!!声と相まってさらにかっこいい!
道具のなずけ親だったり、ブレーキ役だったりと、重要な役目を果たしているのにスポットライトが当たりにくい彼に、ようやく活躍の場が!ジモッピー万歳!
武を助ける時の躊躇のなさ。率先して危ない役目を引き受けようとする男気。そして何より仲間を大事にする心意気が素晴らしい!何、ちょっと惚れそうじゃないのよさ!

それに、孝もこれまでにはない男気を見せていた。
孝といい貢一郎といい、あの緊急事態ということで、男の本能がよみがえったとでも言うのか。

新キャラの利彦も、あれはあれで医師としての哲学を持っていたからこそ、あんな行動に出たのでしょう。
それが悪いことであるのは疑いようもありません。しかし、その行動には意味があったのでしょう。
死生観。どうして生きる?生きる理由は?
苦しみが喜びを越えるなら、その先には意味などない。苦しみしか待っていないのなら、生きることも苦痛でしかない。それを証明するために、利彦は実験を行った。医師である彼の、医師としての使命感があってこその理由なのだろう。
無意味にも意味はある。その言葉の通り、苦しみにも意味はあり、意味を知るからこそ、生きることには意味がある。意味という理由を知るために、人は生きるのだ。
境内で利彦に人が群がるシーンがあったが、あれを見ると、彼の意志という立場と存在感は、正しい姿なのだとも思う。

ホルコルレス自体の能力は大したことなくても、それによる利彦への影響という面では、大きな力を持っていたんだな。

そして久実のバックボーンが利彦だったことにも驚いた。
だからモリスを大事にしていたんだな。
しかし、この二人、どうやって出会ったんだろうか。

グレイスワンダー消失の件も、久実の盗癖が原因だったとは。
それが利彦の実験につながったのだから、偶然とは恐ろしい。
それと、グレイスワンダー盗んだのが久実だったのなら、純がホルコロスを持っていたのにも納得がいきました。



章子の独白と発狂。
壊れた世界は章子が生きやすいと感じた世界だった。
こういう、暗い性格の人には、まるで世界が生まれ変わるような気分になってしまうのでしょうか。
誰も助けてはくれないし、自分とは違う人しかいない世界。そこは確かに息苦しいでしょう。
でも、麗のようにポジティブに生きるからこそ、世界は違って見えてくるのでしょう。それが章子にはできなかった。ただそれだけである。


あのチンピラ、八重の兄かと思ったら実行犯でした。
ストームブリンガーって、効果自体はジミだけど、あの植物とコンボさせることで、これだけの被害を出すことができたんだな。
ここでもまた、道具自体に善悪はないことを示唆していました。
扱うものの善悪によって、道具の方向性も決まる。
これは詭弁だと言われていましたが、個人的にはその通りだと思ってます。


残りの謎も、星良と樹そのものくらいになってきましたね。
これから核心へ至るのが楽しみです。





イエスバニーガール!あそこの住人の人マジ良い仕事してますね!


【麗√】
破天荒で鉄面皮、二つの顔を使い分けるエセ美少女にしてカエレンジャーのリーダーカエレレッド。猪突猛進を表したような性格をしながらも、繊細な面も併せ持つお気楽ガール。独特の笑い方や、3回唱える口癖が見事に天真爛漫な彼女らしさを表していて、見ていてすごく元気をもらえました。

この√は本編ラストということもあってか、これまで以上に長かったです。
最初と最後を飾った麗の浴衣姿は最高に可愛かった。

この√でようやく星良も合流しました。
ヴォーパルブレードの能力は思ってた通りですね。
正義が現れるには、悪が必要。
あの怪物は、カッコ良く言うと必要悪だったと言うことですね。無害ですけど!
というか厨二こじらせ過ぎだよ!

オンザローズのマスターも、なにか願いに関わっているのかと思いきや、普通の一般人でした。
でも、そういった立ち位置の人がいてくれたことも、重要なことだと思います。

それと、最後ということで、これまでの√のおさらいでもありましたね
ジャンボフラワーさん再登場しかけたり、利彦の狙い、珠璃の想い、道具を巡る人々の関係性などなど。
それに加えて新設定とかも出てました。
例えば、グロンドの追加機能。
確かに以前から書かれていた欲望を知るだけだと、あそこまで裕福になるのは数年では不可能なはず。
しかし、この欲望の対象に近しいもので取引可能にする機能が備わっていれば、成金になれたのにも納得がいきますね。


そしてなんといっても、終盤の最終決戦の雰囲気がとてもよかった!
道具の使用も多くて、アニメーションやカットインが次々と現れる度に興奮しましたね。
ホルコルレスは猫になるんじゃなくて、ネコ科の生物全てに変身可能ってのには納得しながら、それはアリかよっ!って思いましたね
他にも、改めてフラキアとリンギルのチートさを確認した
暁の剣からリンギルのコンボはできすぎ君でしょう
それに、珠璃が裏切り行為に走ったにも関わらず、最終的にカエレンジャーに復帰する形になるのも個人的にごちそうさまでした。
ちゃんと章子のことも孝が自力で思い出してよかったよかった。章子本人に会わずに思い出したの初めてじゃね?

ジュビレックスなんてラスボスも、願いの顕現みたいなカンジで予想できそうでしたけど、だからこそイイ!
概念のない道具の最後の姿でありラスボスが道具自身というのは、セオリー通りですごい盛り上がります
ちなみに、幻麗は、本物とは眼の色が違うのね。さらに幻麗、ジョウビレックスの笑みは、不気味さが出ていてよかった。こうして考えると、ジョウビレックスはやはり模倣するだけだったんだとよくわかる。

利彦がジョウビレックスの肩入れした理由。
生きる意味。それはどこにでもあるけど、どこにもない。
誰にとっても同じ意味はなく、誰かの意味には気付けても、自分の意味に気付けない。
それでも、誰かの意味を理解することは、生きる意味の片鱗をすることと同じ。
それを見つけることができた利彦は、きっと幸福なのだろうと思える。
だからこそ、摩樹の交渉は成立した。


クライマックスで、麗がジョウビレックスを道具からジョウビレックスそのものにしてしまう方法は、良いのか悪いのか判断がつきませんでしたが、お話的には面白いので○!
ジョウビレックスがラスボスかと思いきや、最後はやっぱり樹そのものが相手になりました
ベルスロンディングもこんなところで活躍することになるとは。効果跳ね返すとか、最強の楯じゃないっすか



自分の夢を諦めない。果ては自分で決める。
願いは種であり、努力という水をやり続ける。
見果てぬ夢は、まるで空の向こうに見える虹のように、手が届かない。
それでも、人は空の向こうに願いを見る。
その願いがどれほど悪でどれほど善であろうと、その願いはきっと輝いている。
だから、空の向こうで花咲くことを夢見ている。
副題の解釈はこんなところでしょうか?まあ、個人的なアレコレが混じってて当たってないっぽいですけど。

そして主題の&。
&は恐ろしい悪魔のシンボルだが、宝のシンボルでもある
ローグライクにて、まさかこの&というタイトルの補足をされるとは!
それとは別に、&は願いを叶える樹そのものを指してもいましたね。
&―希望と配慮
その二つがせめぎ合う時、世界は二つに割れ、その影響で月も二つ出現する。
希望はそのまま願いの効果を表し、配慮は願いの本質を表している。
それは切っても切れない結びつきを持つ。
コインの裏と表のように。
その通り、人間もそうだ。
人は一人では生きて行けない。自分が誰なのかもわからない。自分を知るために、人を求める。
&は人と人を結ぶもの。
願いは、その&を越えなければ叶わない。
誰かを不幸にすることを厭わずに、自分の願いを見つめ続けなければならない。
そのことに悩むものも悩まないものもいる。
それでも関係は確かにある。その関係を正しく乗り越えられた先で、願いは花咲くのだろう。
うん、哲学難しい!

最後は丸く収まった感じですし、麗と孝の二人も仲良さそうにしていたので、ようやくハッピーエンドを迎えることができましたね。



利彦と櫛寧、なぜ道具を受け取れたのかは、やはり月を見ていたから。
そして、月を見る条件も、やはりあの場あの時間にいることだった。
そして利彦のシスコンっぷりを思い知った。

麗の姿をしていたのは、あの民芸館のときがきっかけだったことに、思いもよらない伏線回収でした
伏線と言えば、あの真怪獣も実はうさぎでしたという投げっぷりに、まあそれもアリか、と





総括としては、トイレイベントは必須ですよね、ってことです


【星良√】
オマケ√なだけあって、バラエティに富んだ内容でした
梨子が取り乱したり、じゅりが泣き叫んですねたり
それも、星良みたいな能天気な√っぽくて合ってましたね
ジョウビレックスが助っ人で参戦したときはフイタw
利彦さんも、これまでのシリアスさを吹っ飛ばすほどあっけなく実験を断念するんですねw
そして久実の豹変もワロタw

天真爛漫な星良が主役の√であり、オマケだからこそできる、これまでの√とは趣の違う、息抜きというか、最後の整理体操みたいな√でした。






【総括】
幼なじみが再開して、ひと夏の冒険に出かける。
その先で思いもよらない危機や喜びに出会いました。
願いとはどのようなもので、何を犠牲にして何を叶えるのか。
人の願いだけじゃなく、人の起こす行動自体がどういった意味を持ち、価値があるのか。
考えようによってはとても哲学チックな内容で、面白かったです。
るい智ほどダークな感じにはなりませんでしたが、それ以上に清々しさが際立つ作品でした。

キャラクターたちもクセが強くて、どんな動きをしてくれるのか楽しみになってくるものでした。
男キャラの活躍がもう少しほしかったですが、貢一郎のカッコよさと、利彦の考え方などは面白かったですね。
孝は紳士を目指すという設定があったからか、あまり熱くなるシーンはなく、冷めた印象があるかもしれませんが、こういうバックアップのようなフロントのようなキャラは主人公ぽくていいのではないかと思います。
女キャラについては√感想にて。


マスターアップが遅れただけに、所々で細かなミスが見られる。そこが少し残念。

アニメーションいいね!最近のエロゲはアニメーション盛り込んでて、新鮮味がある。絵柄も原画に近いものだから、よけいに素晴らしく見える。しかも、場面によって微妙に表情などの変化が見られるところも凝っていてイイネ!でも、下手にやりすぎると白けてくるので注意が必要では?

願いの道具も、知らないものが渡されるんじゃなくて、思い出の品に力が宿るっていうところがすごく気に入ってます。
曲がりくねった叶え方をする樹の方法を見て、願いと望みは違うのだと感じた。

個人的に、うどんさんが地味にポイント高いので、ぜひFD出してもらって立ち絵追加して欲しいです


いやー、ホント楽しめたし面白かったです!

  1. 2012/04/30(月) 22:16:36|
  2. エロゲ
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All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫) 感想

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2004/12/18)
桜坂 洋

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巡り合い、戦場。というお話


ループモノとしては、珍しい設定でした。なんだかわかりやすい根拠だったので、そういうことか、とすんなり納得できました。

戦争モノでもあることで、容赦なく人がバッタバッタと死んでいくことで、臨場感みたいなものがすごい出ていました。
内容はシンプルで、その分細部にこだわりが見られます。
軍内の話しや、地球外生命体の話など、力の入れどころがハッキリしていて、余分なところがない印象。

隊員たちが、ふざけるシーンや、ヨナバルの軽口、軍隊ならではの野卑な言葉など、魅力的な点がたくさんあって、読んでて飽きなかったです。
ケイジとリタが、同じ環境にありながら、出会うまでに何百回というループを経なければ会えなかったからこそ、会えた時の感動が素晴らしかったですね。
そして、つかの間の幸せは、新たな真実が明かされた戦場にて散ってしまう。
この一連の流れが、クライマックスらしく疾走感のある展開で、のめり込むように読んでいました。


ループモノで軍隊モノ、この二つの要素があるからこそ、この作品はすごく魅力的な作品に仕上がったのだろうな、と感じた。

最終的に、バッドでもなければハッピーでもない終わり方が、逆に生々しくてよかったです。





ギタイのこととかもっと詳しく知りたかった
  1. 2012/04/27(金) 20:36:20|
  2. 集英社スーパーダッシュ文庫
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